「弁護士法人法律事務所 Active Innovation (アクティブイノベーション)」代表社員・弁護士・社会保険労務士・行政書士の菅谷公彦(すがやきみひこ)です。

 新ブログ開設に際して、アクティブイノベーション設立に対する私の思いと組織の理念をお話しさせていただきます。

 司法改革の中、現在、弁護士業界も大きな変革期を迎えています。
 一昔前、いや二昔前は、大事務所のボスが亡くなると事務所が分裂したり、新しい組織体に生まれ変わったりして、顧問先の企業もまた新たな法律事務所や弁護士を探したりしていたと思います。
 ところが、今は、一部の大事務所が抜きん出て、組織化が進むことでそのような現象が生じることが少なくなり、より寡占化が進んでいるという現状にあります。東京などの大都市で登録開業する若手弁護士はより組織のしっかりした大きな事務所に行きたがる。否、将来の独立が困難と考え、あるいは独立しても自分の思う位置にまではいかないと判断して、そのような選択をする、そのような情勢にあると思います。
 昔、士業を目指す人は独立の精神を有していたと思います。自分の名前の旗を揚げることを望んでいたと思います(私は、父が弁護士であったため、そのような時代のことをよく知っています)。
 昨今は、そのように独立精神を持った人が減ったことを痛切に感じると共に、その意識を持った人でもその選択を諦める姿を見て私は大変くやしい気持ちになっています。
 もっと言えば、一方で、今、若手士業が、「独立してやっていきたくて」と口にするとき、それは自己満足の域を出ないことが多いこともより私をくやしい思いにさせます。
 これからより二極化の現象が著しくなるでしょう。既に第二東京弁護士会に入る新人弁護士の6割はいわゆる渉外事務所に入所していると聞きます。
 一方で、個人事務所の従来型のスタイルが経営的に通用せず、また顧客ニーズに充分応えられない状況に陥ることも時代の趨勢であると思います(即ち、いわゆる町弁であっても変革を要すると思います)。士業の自己満足としての「独立」もまた排する必要があります。
 
 私たち「Active Innovation (アクティブイノベーション)」は、士業の本質的要素ともいうべき「真の独立」の精神を有する資格者が結集した集団です。
 私たちは、クライアント第一主義を標榜し(従って、自己満足としての「独立」を排し)、これを具現化すべく「真のワンストップ・リーガルサービス」を提供していきます。
 「アクティブイノベーション」は、私が5年前に独立した頃から志向していた「真のワンストップ・リーガルサービス」を実現させた綜合事務所であり、同一名称の「アクティブイノベーション」の名称を付した5士業法人(弁護士法人・司法書士法人・税理士法人・社会保険労務士法人・行政書士法人)で構成されています。

 私たちの考える「真のワンストップリーガルサービス」とは、第1に、相談窓口を一本化することで、クライアントの皆様が各専門家のいずれに相談されたらいいか迷われる事態を解消すること、第2に、各士業の専門分野に横断的な問題に対し統一的な解決策をご提示すること、第3に、各分野の専門家を結集することでその生起する様々な問題に最も適切な解決策のご提示をなしうること、第4に、各士業に個別に依頼する場合に比し、クライアントの皆様の費用面、労力面のご負担を軽減すること、第5に、各士業が同時に問題解決にあたることで、迅速な処理が可能となることを意味します。

 このような「真のワンストップリーガルサービス」は、弁護士、司法書士、税理士、社会保険労務士、行政書士等、各士業が同一場所に所在し、一つの問題の解決に同時的にあたることによって初めて可能となると考えており、単なる複数分野の士業事務所が提携している状態とは決定的に異なるものと自負しています。

 更に、私たちは、いわゆる「2割司法」を打破し、リーガルサービスの地域格差を是正すべく、全国展開を行っていきます。本年中に、大阪、名古屋に東京本部と同様の「ワンストップ」モデルの事務所を設置していきたいと考えています。私たちは、司法改革の担い手として、「法の支配」の貫徹を目指します。

 アクティブイノベーション・グループを是非よろしくお願いいたします。