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最近の大型マンション業者の倒産(民事再生含む)で増えている相談が、

『倒産した業者と契約しているが、マンションの耐震や今後のアフターフォローが心配なので解約したいが、手付金は戻るでしょうか。』

このようなものです。

戻るかどうかの説明はおいておいても。

やはり倒産した業者のマンションは買いたくないというのが消費者の本音。

しかし、まさかそれが現実に自分の契約したマンションに起こるとは夢に思っていない。

本気で考えていればマンション業者の経営状況を手間やお金をかけてでも調べてください。

4000万円のマンションの手付金が一割だとしたら400万円。

それが一瞬で、無くなってしまうかもしれないのですから。
不動産開発の創建ホームズが破たん、負債総額338億円
8月26日 読売新聞

 戸建て分譲開発などを手がける創建ホームズ(東京、東証1部)は26日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理されたと発表した。

 5月末時点の負債総額は338億8979万円。米低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」問題の影響で金融機関からの融資が厳しくなったことや、不動産市況の悪化で経営に行き詰まった。

 東京証券取引所は同社株式を9月27日付で上場廃止にする。8月27日〜9月26日まで上場廃止の予定を投資家に知らせる整理銘柄に指定する。

 創建ホームズは1994年創業。首都圏を中心に、戸建て分譲やマンション開発を手がけ、2008年2月期の連結売上高は約418億円に上った。

 しかし07年後半から、地価高騰などで消費者が住宅の購入を手控える傾向が強まった。値引き販売に踏み切ったが、利益率が悪化し、「今期に入り新規借り入れや借り換えが一層困難になった」(同社)という。

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マンション業者の倒産が相次ぐ中、戸建中心の業者の大型倒産です。

これからも続くでしょう。

一年以上前から小冊子『欠陥住宅より怖いマイホーム業者倒産』で警告していましたことが現実になっています。



私の性格が災いしてか、たまに他業者から煙たがれます。

先日も私のお客さまの土地の売却を知り合いの不動産屋(場所が近いという理由)に依頼しました。
隣接に同じ方の貸し駐車場(空き有り)もあります。


その土地を見に行ったところ・・・・・。

※私は、土地の売却、土地の購入、建物の建築など相談者の関わっている物件の近くを通って時間があるときはアポなしで必ずのぞきます。

車が一台停めてありました。すぐそばに駐車禁止の看板があるのに。

なんらかのやむをえない事情で停めさせてあげているのか?

と思いながら、その不動産屋に電話したところ、

不動産屋
「知り合いに頼まれて停めさせてあげている。お金はもらっていない。よくやっている。」


FP
「オーナーの許可はもらっているんですか?」

不動産屋
「いちいちもらっていない。それでも文句を言われたことは一度もこれまでないです。」


FP
「いちいちではなく、『知り合いに少し、車を停めさせてあげることがあるかもしれませんがよろしいですか?』と一度でもオーナーに言ったことはないのですか?」

不動産屋
「言っていません。」

FP
「車が停まっているのを何も知らない一般人のオーナーが見たらどう思いますかね。隣には駐車場も空いていますし。売却を依頼されているからといって、他人の土地を断りなく使うのは。これが原因で売却依頼を取り消されるかもしれませんよ。」

不動産業者から見れば私は口うるさい悪者です。

しかし、この不動産屋の常識は世間の非常識。私が悪者になってもおかしいことはおかしいと言わなければ良くなりません。


売却や管理を依頼されている不動産でもあくまで所有者はオーナーで固定資産税を払っているのもオーナー。

それを無断で利用していいわけはありません。

今進めている土地の購入予定の方の相談です。

隣地の敷地内の土留めがこちら側に崩れそうになっていました。

当初不動産屋はそのまま売買するつもり(あくまで隣の他人の土地のことなので口を出せないといっていた。)でした。

しかし、私のアドバイスで引渡し前に隣の人が土留めを直してくれることに。(どういう風に言えば隣の人が快く土留めを直してくれるかを不動産屋にアドバイスしました。)

不動産屋はなるべく波風立てずに契約→引渡しをしたがります。

その結果、後で買主が大変な目に合うこともたくさんあります。

引渡しの後では不動産屋はほとんど動いてくれません(お金にならないので)。

一応法律上の重要事項説明は終わっているとの言い訳で逃げられてしまいます。

実際はそこにも出てこないトラブルが多数不動産には潜んでいます。


買った方は泣き寝入りです。


一生に何度も無い不動産の購入はプロ(バイヤーズエージェント)にご相談を。
08年08月07日

子どもの声が騒音

以前、東京の公園で近所の公園の噴水で遊ぶ子どもの声が苦痛をもたらすと訴えた裁判。

判決は噴水の使用停止を認める仮処分。

つまり、子どもの声は騒音とされたのです。

子どもが元気に遊ぶのは良いこととされていたのが、今では騒音扱い。

マイホーム(特にマンション)の音のトラブルで多いのが子どもの出す音。

他の住人から子どもの出す騒音や振動を管理組合に訴えることも。

せっかく子どもたちの楽しく暮らすために買ったマンションなのに、近所の目を気にしながら暮らしていく。

そうならないようにきちんと自分にあったマイホームは一体どんなものなのか考えてからマンション見学などに行ってください。

マンション見学に行けばそこはマンションを売るために有利な情報しかでてこなくなります。

先日テレビで、姉歯事件、耐震偽装マンション問題のその後について放送されていました。

耐震偽装マンションを買った方は追加2000万円の負担をして建替えを進めている方もいれば、建替え費用が出せずに土地代の1000万円だけを受け取りローンの一部返済にあて、何もないのにローンを払い、更に家賃を払っている状態の方も。

その方は離婚、病気、休職というまさに人生が崩壊したような生活を送っているとのこと。

本人は何も悪くないのに・・・・。ただマンションを購入して家族で幸せに暮らしたかっただけなのに。

決して忘れてはならない、事件・人災です。



08年08月04日

自殺物件

マイホーム志向の方の物件探しをお手伝いしますが、安くて良い物件を探すのは大変です。

先日、お客様が買おうとしていた物件について調査したらなんとそこで前の所有者が自殺した物件。

宅建業者が重要事項説明で説明義務があるかどうか微妙なケースではありますが、それを知らずに買っていたら・・・・。