16年01月08日
死亡保障保険の原価は月900円?
【保険会社はボロ儲け?】
厚生労働省の「生命表」から日本人の死亡確率から保険会社の儲けの計算をする方法があり、ネットでもよく見かけます。
まず、日本人の平均余命から日本人の平均寿命は、
男性:80.50年(≒81歳)
女性:86.83年(≒87歳)
これは、生まれたばかりの乳児が何歳まで生きるのかを 平均した場合の数値です。
残念ながらコウノドリに出てくる赤ちゃんのように生後まもなく亡くなる方もいますし、幼くして事故で亡くなる子どももいます。
そういってものも含みます。
一方、生命保険会社が死亡保険の保険料などを算出する際に利用しているのが、「平均余命」です。
例えば
30歳男性の平均余命は51.21年、50歳なら32.18年
30歳女性の平均余命は57.32年、50歳なら37.96年
先ほどのように子どもの頃に亡くなる方を除いていくと30歳など大人になった方は平均寿命よりも長く生きることになります。
では、保険会社の儲けはどのくらいか。
例として30歳の男性の場合の10年間で。
国内漢字生保の10年更新型で5000万円の死亡保障がついた特約付き終身保険に加入。
5000万円死亡保障部分の保険料が月々8000円とします。
30歳男性の生存数は1000人中989人、一方40歳の生存数は981人。
10年間の間に死亡者は1000人中2人。10年間の死亡確率は0.2%。
(実際は10年目の生命表の30歳と今の40歳を比べるといいですが、統計的に差は小さいので同じ年(H26年厚生労働省)のもので出しました)
更にいうと保険に加入できるのは、健康状態が良い人なので実際の死亡確率はもっと低くなるはずです。
ただここでは考慮しません。
10年間で0.2%の死亡確率に対して10年間の支払保険料が8000円×120ヶ月=96万円。
5000万円×0.2%=10万円 96万円-10万円=86万円。
これが保険会社の利益で保険代理店・保険募集人はこの中から手数料や給料をもらっています。
5000万円の死亡リスクに対して10年間で86万円が高いかどうかは各人の判断になりますが、単純に生命表による死亡確率だけを考えた保険料は
30歳男性が5000万円を10年間保障する場合、5000万円×0.2%=10万円なので、年間1万円、月額で900円弱で本来いいはずです。
営利を目的としない共済でもここまで安くは無いです。もちろんチラシや事務費などのコストはかかりますが。
コストを押さえていると言われているネット生保もメディアへの広告費をかけていますので結構な保険料になります。
本当は20代、30代の死亡リスクに対する掛捨て保険料はもっと安くできます。しかしそれをしないのは代理店手数料など儲けを重視した提案をせざるを得ないから。
もっと安く死亡保障を備えることを知っていて、相談者に教えることができるFPは本当に限られます。
当然無料相談では知ることはできません。
厚生労働省の「生命表」から日本人の死亡確率から保険会社の儲けの計算をする方法があり、ネットでもよく見かけます。
まず、日本人の平均余命から日本人の平均寿命は、
男性:80.50年(≒81歳)
女性:86.83年(≒87歳)
これは、生まれたばかりの乳児が何歳まで生きるのかを 平均した場合の数値です。
残念ながらコウノドリに出てくる赤ちゃんのように生後まもなく亡くなる方もいますし、幼くして事故で亡くなる子どももいます。
そういってものも含みます。
一方、生命保険会社が死亡保険の保険料などを算出する際に利用しているのが、「平均余命」です。
例えば
30歳男性の平均余命は51.21年、50歳なら32.18年
30歳女性の平均余命は57.32年、50歳なら37.96年
先ほどのように子どもの頃に亡くなる方を除いていくと30歳など大人になった方は平均寿命よりも長く生きることになります。
では、保険会社の儲けはどのくらいか。
例として30歳の男性の場合の10年間で。
国内漢字生保の10年更新型で5000万円の死亡保障がついた特約付き終身保険に加入。
5000万円死亡保障部分の保険料が月々8000円とします。
30歳男性の生存数は1000人中989人、一方40歳の生存数は981人。
10年間の間に死亡者は1000人中2人。10年間の死亡確率は0.2%。
(実際は10年目の生命表の30歳と今の40歳を比べるといいですが、統計的に差は小さいので同じ年(H26年厚生労働省)のもので出しました)
更にいうと保険に加入できるのは、健康状態が良い人なので実際の死亡確率はもっと低くなるはずです。
ただここでは考慮しません。
10年間で0.2%の死亡確率に対して10年間の支払保険料が8000円×120ヶ月=96万円。
5000万円×0.2%=10万円 96万円-10万円=86万円。
これが保険会社の利益で保険代理店・保険募集人はこの中から手数料や給料をもらっています。
5000万円の死亡リスクに対して10年間で86万円が高いかどうかは各人の判断になりますが、単純に生命表による死亡確率だけを考えた保険料は
30歳男性が5000万円を10年間保障する場合、5000万円×0.2%=10万円なので、年間1万円、月額で900円弱で本来いいはずです。
営利を目的としない共済でもここまで安くは無いです。もちろんチラシや事務費などのコストはかかりますが。
コストを押さえていると言われているネット生保もメディアへの広告費をかけていますので結構な保険料になります。
本当は20代、30代の死亡リスクに対する掛捨て保険料はもっと安くできます。しかしそれをしないのは代理店手数料など儲けを重視した提案をせざるを得ないから。
もっと安く死亡保障を備えることを知っていて、相談者に教えることができるFPは本当に限られます。
当然無料相談では知ることはできません。
16年01月08日 |
Category: 生命保険のセカンドオピニオン
Posted by: fplifewv