最近多い保険の無料相談。賃料いくらするんだ?と思うくらいの立地に広い相談ルームを設けている保険代理店。

私のところにはこのような無料相談に行って説明を受けてその場では納得したが、帰ってよく考えるとなんかおかしい。

そんな方がお金を払ってでもちゃんとしたところに相談しようといらっしゃいます。

そんな相談で、無料相談から提案された保険の保険料を合計すると家族でなんと月額4万円以上!!

手取りの給料は25万円弱くらい。

手取り給料の20%近くを保険料として払いましょうというプランを平気で出してくる。

もっとも保険料の中には終身保険が入ってい65歳を過ぎてから解約して老後資金にするものも1万円くらいは入っていました。

しかし、その方の家計を見てみると

25万円の給与に対して
家賃関係        △8万円
食費・光熱費等生活費  △8万円
自動車関連費     △ 3万円
子ども費       △ 3万円
その他        △ 1万円
合計         △23万円

ここに月4万円の保険料は払えません。ボーナスをあてにしないといけません。

つまり貯蓄がほとんど不可能になってしまいます。

将来奥さんが働くとかではまかなえるかもしれませんが今後のライフプラン上で10年くらいは働かないという方も多いでしょう。

そんな状態で月4万円の保険に加入したらどうなるか。

途中解約しても保険会社は損しませんが、加入者は損します。

保険料を払うために他でローンを組んだりして余計に利息を払うかもしれません。そういった余計なコストがかかることを考えずに保険のセールスをしている方が絶えません。

20代、30代の家族で月額3万円以上の保険料の提案をされたり、500万円以上の終身保険(収入が多い家庭ならいいかもしれませんが)を提案されたら逃げた方が得策です。



10年08月11日 | Category: 生命保険のセカンドオピニオン
Posted by: fplifewv
ある相談者から伺いましたところとあるセミナー(実質保険勧誘目ですが、一見FP的な勉強を装っている)で次のような話があったそうです。

仙台でのセミナーで

「銀座で倒れて救急車で運ばれると入院費用がとても高い病院に搬送されるので、医療保険は最低でも日額1万円以上にしましょう!できれば2万円とか3万円にしないと。」

と言っていたそうです。

私から見ればツッコミどころ満載です。

ツッコミその1

「本当に救急車で高い病院に搬送されるのか?」
確かにベッドの空き状況などによっては高い個室しか空いていない病院に搬送されるかもしれません。
しかし患者が希望していないのに病院の都合であれば差額ベッド代は請求してはいけないことと厚生労働省からの指導があります。

もっとも実務的には入院の際の念書に「個室を希望する。差額ベッド代を払う。」と書かされているケースもあるかと思います(そのケースも後で役所に相談するという手も)

どうしてもという場合であってもせいぜい1日か2日が個室であとは大部屋というのが通常ではないでしょうか。

ツッコミその2

「仙台在住の人が銀座で倒れている人は何人いるのか?」

統計でもあればいいですが、そんなものはおそらく存在しないでしょう。

ほとんどありえない状況をセミナーで話をして不安をあおるのはどんなものか。


ツッコミその3

「高額療養費制度は計算にいれているのか」
高額療養費制度を考えてみれば月に払う治療費(先のレアケースの個室代は対象になりませんが)の上限はあります。月額8万円台から13万円台でしょう。

最後に
まあ、どうしても妊娠中も出張などで遠くにいく機会が多いような方は妊娠期間中だけは高額な医療保険に加入するというのも有りだとは思いますが、生涯加入する医療保険の勧誘のためにこのような話をするのはいかがなものかと思います。

10年08月09日 | Category: 生命保険のセカンドオピニオン
Posted by: fplifewv
そろそろ2ヶ月が経ったのでブログアップしてもいい頃かと思いました。

全国展開していた乗り合い保険代理店の保険フォーラム(株式会社ニュートラル)が2010年4月に廃業しました。

宮城県には仙台クリスロード店が確か数年前にOPENしたばかりだった気がします。

フリーペーパーなどの広告で女性店長やコンサルタントが数名が顔と名前を出していらっしゃいました。

毎月〇〇名が来店するとか広告していましたが、それだったら廃業することはなかったのではないかと・・・。

それでもきっと毎月数十名は契約をしていたのではないかと思いますが。

そこで、契約した方も契約自体は保険会社との契約なので特段影響もないと言われていますが、『この人の勧める保険だから』と契約した方も多かったのではないかと思います。

それが突然無くなるとは・・・。

保険業界の悪い事例のひとつとして、語り継がれていくことでしょう。
10年06月26日 | Category: 生命保険のセカンドオピニオン
Posted by: fplifewv
先日テレビを見ていたら、女性のフリーアナウンサー兼FPの肩書きの方が相談を受けている映像が出てきたと思ったら、某A保険のCMでした。

フリーアナウンサーということですのでタレント的な立場での出演だと思いますが、FPの肩書きを載せるのは・・・・・。

と思うのは私だけでしょうか?

独立開業して5年が経ちました。

開業当初「FPです。」と名刺を渡すと「どこの保険屋さんですか?」と言われるばかりだった苦労時代を思い出します。
お客様を損をさせてでもバンバン保険代理店として保険商品を売っていけば経営的には良かったのかもしれませんが、それをしていたら間違いなく後悔していたでしょう。

私自身はなんとかFPとしてだいぶ認知いただきましたが、このようなCMが流れるようではまだまだ全国ではFP=保険屋なんだなと思います。

10年06月23日 | Category: 生命保険のセカンドオピニオン
Posted by: fplifewv
先日のご相談者は

「職場に独立FPに無料で相談できるチラシが入ってきたので相談に行ったのですが、なんか納得できませんでした。」

とのこと。

この方は以前、マイホーム購入に関して相談を受けていた方です。私のことを覚えていた(保険についての小冊子もお渡ししていたので)のでご相談にいらしました。

私の相談は有料であることは十分ご存知の方です。

それが、職場のFPの無料相談を受けてとても違和感を覚えたそうです。

無料相談の中身はやはり保険。

保険の見直しをしますとのこと。

このブログでたびたび書いていますが、FP=保険営業ではありません!!

私から言わせるとその職場に来たFPはFPではなくただの保険営業です。

その保険の見直し提案の内容を見せてもらいましたが、散々たる内容。(私が言うツッコミどころ満載の提案)

その職場にはグループ保険があって、そちらの方がよっぼど良い内容で、相談者の方もそういうグループ保険があることをそのFP?に話をしたのですがとりあってもらえず自分の保険商品の提案ばかりをしていたということです。

提案された保険の保険料合計は家族で月額5万円にも。

そのFPを名乗る保険営業は、仙台でもたびたびFPということでお金の無料セミナーを開催しているところでした。

FP=保険営業ではありません。

私の相談の結果、現状の保険を少し減額してグループ保険に加入するという結果になりました。その保険営業が提案した内容ではいいものはありません。

相談料5000円をいただきました。

相談者は納得してグループ保険の契約に。

保険を販売する目的の無料相談やセミナーには気をつけてください。



10年03月16日 | Category: 生命保険のセカンドオピニオン
Posted by: fplifewv
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