07年08月16日
マンションや建売を見に行く際の注意
私の住む仙台では、分譲マンションの建設ラッシュです。
建物が完成して住みだしている人たちがいるのに、4分の1近くの部屋が売れていないマンションもあります。
マンション購入を考え出した人がモデルルームなどに見に行った際に、必ずアンケートなどで聞かれる年収と勤務先。
ここは、記入を避けましょう。アンケート自体も記入を避けたいものです。
年収と勤務先を聞く理由は・・・住宅ローンを借りられる客かを判断するためです。
現金で何千万円も買える人は別として、大抵住宅ローンを借りてマンションを購入します。
年収が低い、ブラックリストに載っていて住宅ローンを借りることができない客は、マンション業者にとっては客ではありません。
そんな人を相手に時間をかけてセールスをしても無駄です。なんとか買う気にさせても住宅ローンが通らなければ無意味です。
その判断をするために最初に年収と勤務先を聞きます。
もし、住宅ローンが通る客であれば、必死に説得します。よその物件を見に行かないようにもします。
しつこく手紙や電話もかかってくるでしょう。
そして、住宅ローンがいくらなら通るかを計算して、ギリギリ通るくらいの部屋を勧めます。
「これなら日当たりがいいですよ」
「これくらいの広さがあったほうがいいですよ。」
それで予算オーバーの物件の購入をさせられて住宅ローンが払えなくなり、数年後に私のようなFPのところに相談にくることになります。
そのたびに、
「最初に相談にきてくれていれば、こんなことになら
なかったのに」と思います。
建物が完成して住みだしている人たちがいるのに、4分の1近くの部屋が売れていないマンションもあります。
マンション購入を考え出した人がモデルルームなどに見に行った際に、必ずアンケートなどで聞かれる年収と勤務先。
ここは、記入を避けましょう。アンケート自体も記入を避けたいものです。
年収と勤務先を聞く理由は・・・住宅ローンを借りられる客かを判断するためです。
現金で何千万円も買える人は別として、大抵住宅ローンを借りてマンションを購入します。
年収が低い、ブラックリストに載っていて住宅ローンを借りることができない客は、マンション業者にとっては客ではありません。
そんな人を相手に時間をかけてセールスをしても無駄です。なんとか買う気にさせても住宅ローンが通らなければ無意味です。
その判断をするために最初に年収と勤務先を聞きます。
もし、住宅ローンが通る客であれば、必死に説得します。よその物件を見に行かないようにもします。
しつこく手紙や電話もかかってくるでしょう。
そして、住宅ローンがいくらなら通るかを計算して、ギリギリ通るくらいの部屋を勧めます。
「これなら日当たりがいいですよ」
「これくらいの広さがあったほうがいいですよ。」
それで予算オーバーの物件の購入をさせられて住宅ローンが払えなくなり、数年後に私のようなFPのところに相談にくることになります。
そのたびに、
「最初に相談にきてくれていれば、こんなことになら
なかったのに」と思います。
07年08月15日
売りに出ている中古物件の意外な共通点
通常に業務でマイホーム捜しのお手伝いをしています。
中古の戸建を希望している方の場合は、今後のメンテナンスにかかるお金をきちんと計算して差し上げます。
建物の価格だけと当初のリフォーム代だけでいいと思い、安易に住宅ローンを組むと、数年後に雨漏り・屋根の塗装、外壁の塗装・取替えなどの費用が出せなくなってしまうことがあります。
数年ごとに数十万円〜数百万円かからないと家に住み続けることができません。
一般の方だけで不動産屋に問い合わせると不利な条件で契約をさせられることがありますので注意が必要です。
建物の根本的な欠陥についても売主が責任を負わないような内容です。
それをしっかりわかっていればいいのですが、それを知らずに5年後に雨漏りが発生してもその修理代は買い主が負う事になります。
もし、そのような欠陥の責任を買い主が負うのならば価格自体を下げる交渉をしないと損をします。
どの程度のメンテナンスが必要になるかを図るために、その建物を建てた業者がどこかを調べてみると、中古戸建物件だと、倒産もしくは移転(県外へ)しているケースが多くみられます。
そういう場合は、売主が売りに出した理由が構造上の不安があるためかもしれませんので、注意が必要です。
中古の戸建を希望している方の場合は、今後のメンテナンスにかかるお金をきちんと計算して差し上げます。
建物の価格だけと当初のリフォーム代だけでいいと思い、安易に住宅ローンを組むと、数年後に雨漏り・屋根の塗装、外壁の塗装・取替えなどの費用が出せなくなってしまうことがあります。
数年ごとに数十万円〜数百万円かからないと家に住み続けることができません。
一般の方だけで不動産屋に問い合わせると不利な条件で契約をさせられることがありますので注意が必要です。
建物の根本的な欠陥についても売主が責任を負わないような内容です。
それをしっかりわかっていればいいのですが、それを知らずに5年後に雨漏りが発生してもその修理代は買い主が負う事になります。
もし、そのような欠陥の責任を買い主が負うのならば価格自体を下げる交渉をしないと損をします。
どの程度のメンテナンスが必要になるかを図るために、その建物を建てた業者がどこかを調べてみると、中古戸建物件だと、倒産もしくは移転(県外へ)しているケースが多くみられます。
そういう場合は、売主が売りに出した理由が構造上の不安があるためかもしれませんので、注意が必要です。
07年06月22日
アパートローン破綻事例
今回は住宅ローンとは違うのですが、似たような事例でアパートローン破綻です。
昨日、地元の新聞で『仙台の新築賃貸マンションが空室が多くて大変だ『』
との記事がのりました。
3年くらい前から仙台は魅力的だと多くの不動産が高値で変われ、このような賃貸マンションを建てる例が出てきました。
私をはじめ、地元の不動産関係者では、どうしてこんな値で買えるのかが不思議でした。
賃貸マンションやアパートは余っている状態だというのが目に見えていたからです。
特に一人暮らし用の物件の空室が目立つのは火を見るより明らかでした。
以前、アパートを建てるオーナーの相談にのった際、メーカーが1Kばかりのプランを持ってきました。
1Kの方が利回りがいいとのこと。
私ははっきり、問題外とはねつけ、ファミリータイプにするようにしました。
予測どおり近所に出来た新築1Kは完成後半年以上たっても募集の看板が・・・。
ファミリータイプは建築途中ですべて入居が決まりました。
その地域によって、どんなタイプの物件がいいのかを見極めずメーカーの言いなりになっては大変です。
メーカーはプロといっても、より高いアパートを建てさせることが目的です。
そのあと空室が出ようと関係ありません。中には家賃保証をするところもありますが、とても安い金額にどんどん下げていきます。
アパートローンを大きく借りていた場合空室が続くとそれは破綻の始まりです。
売り手の説明だけでアパートを建てないでください。
昨日、地元の新聞で『仙台の新築賃貸マンションが空室が多くて大変だ『』
との記事がのりました。
3年くらい前から仙台は魅力的だと多くの不動産が高値で変われ、このような賃貸マンションを建てる例が出てきました。
私をはじめ、地元の不動産関係者では、どうしてこんな値で買えるのかが不思議でした。
賃貸マンションやアパートは余っている状態だというのが目に見えていたからです。
特に一人暮らし用の物件の空室が目立つのは火を見るより明らかでした。
以前、アパートを建てるオーナーの相談にのった際、メーカーが1Kばかりのプランを持ってきました。
1Kの方が利回りがいいとのこと。
私ははっきり、問題外とはねつけ、ファミリータイプにするようにしました。
予測どおり近所に出来た新築1Kは完成後半年以上たっても募集の看板が・・・。
ファミリータイプは建築途中ですべて入居が決まりました。
その地域によって、どんなタイプの物件がいいのかを見極めずメーカーの言いなりになっては大変です。
メーカーはプロといっても、より高いアパートを建てさせることが目的です。
そのあと空室が出ようと関係ありません。中には家賃保証をするところもありますが、とても安い金額にどんどん下げていきます。
アパートローンを大きく借りていた場合空室が続くとそれは破綻の始まりです。
売り手の説明だけでアパートを建てないでください。
07年06月19日
住宅ローン破綻事例オプション編
さて、ここしばらくは『住宅ローン破綻事例』の紹介シリーズでいきます。
マイホームを買って5年ほど経つと、金利が上昇するタイプの住宅ローンを組んでいたかたが返済が苦しくなります。
それだけなら、なんとかなるかもしれませんが、それ以外の要因が発生すると、返済が苦しくなります。
実際の相談事例をもとにご紹介していきます。
住宅ローン破綻の原因その2
『オプションの付けすぎ』
家を買う時に坪単価いくらを気にしてハウスメーカーや工務店を選ぶひとがいますが、それは間違い。
そこでいう坪単価はあくまで本体工事のみであり、外溝や冷暖房設備などオプションが入っていません。
坪単価 2●万円とかいっても結局最後には坪50万円を軽く超える家になることもしばしば。
契約の際は本体工事とそれ以外の工事を分ける(外注)やり方で坪単価を安くみせることもあります。
坪25万円のつもりが、結果坪50万円の家になったら完全に予算オーバーです。
しかし、売り手のハウスメーカーや工務店は少しでも工事代金をあげようとオプションや追加工事を勧めることがあります。
それは契約してからですが。
契約前は少しでも安く見せて他社と契約されないようにしますが、契約した後はもうよそに行かないと思い、搾り取れるだけ絞りとろうと考えるところも。
結果、必要と思っていなかった高価なキッチンや床下暖房、ソーラーパネルなど色々ついて、予算は大幅にオーバー。
完全に資金計画は狂っています。
1年くらいはなんとか返せても、2年目以降こどもが大きくなるにつれて足りなくなる。
消費者金融に手を出してあとは債務が膨らむだけ・・・。
建物を引き渡されてすぐに住宅ローン破綻の道が目の前にあります。
売り手なんてそんな時には冷たいものです。営業マンもどこに行ったかわからないでしょう。いたとしても助けてはくれません。
売り手ではない人に事前に相談してください。
マイホームを買って5年ほど経つと、金利が上昇するタイプの住宅ローンを組んでいたかたが返済が苦しくなります。
それだけなら、なんとかなるかもしれませんが、それ以外の要因が発生すると、返済が苦しくなります。
実際の相談事例をもとにご紹介していきます。
住宅ローン破綻の原因その2
『オプションの付けすぎ』
家を買う時に坪単価いくらを気にしてハウスメーカーや工務店を選ぶひとがいますが、それは間違い。
そこでいう坪単価はあくまで本体工事のみであり、外溝や冷暖房設備などオプションが入っていません。
坪単価 2●万円とかいっても結局最後には坪50万円を軽く超える家になることもしばしば。
契約の際は本体工事とそれ以外の工事を分ける(外注)やり方で坪単価を安くみせることもあります。
坪25万円のつもりが、結果坪50万円の家になったら完全に予算オーバーです。
しかし、売り手のハウスメーカーや工務店は少しでも工事代金をあげようとオプションや追加工事を勧めることがあります。
それは契約してからですが。
契約前は少しでも安く見せて他社と契約されないようにしますが、契約した後はもうよそに行かないと思い、搾り取れるだけ絞りとろうと考えるところも。
結果、必要と思っていなかった高価なキッチンや床下暖房、ソーラーパネルなど色々ついて、予算は大幅にオーバー。
完全に資金計画は狂っています。
1年くらいはなんとか返せても、2年目以降こどもが大きくなるにつれて足りなくなる。
消費者金融に手を出してあとは債務が膨らむだけ・・・。
建物を引き渡されてすぐに住宅ローン破綻の道が目の前にあります。
売り手なんてそんな時には冷たいものです。営業マンもどこに行ったかわからないでしょう。いたとしても助けてはくれません。
売り手ではない人に事前に相談してください。
07年06月16日
住宅ローン破綻事例
久々のブログの更新となりました。
6月12日に1階来店型のFP事務所『くらしとお金のFP相談センター』の開設に忙しくブログを休んでいました。
さて、ここしばらくは『住宅ローン破綻事例』の紹介シリーズで行きます。
マイホームを買って5年ほど経つと、金利が上昇するタイプの住宅ローンを組んでいたかたが返済が苦しくなります。
それだけなら、なんとかなるかもしれませんが、それ以外の要因が発生すると、返済が苦しくなります。
実際の相談事例をもとにご紹介していきます。
住宅ローン破綻の原因その1
『職場とマイホームが遠い』
「ちょっと交通の便が悪くたって、土地が安くて広い方が自分の好きな家ができる。」
「土地にお金をかけるより建物にお金を掛けた方がいい。」
建築家・設計士・ハウスメーカー・工務店はよくこう言います。
しかし、これは自分たちの売上や利益を多くするためで、消費者のその後の生活まで考えていない場合が多いようです。
Aさんは、遠くて不便な土地を購入してマイホームを建てました。
住宅ローンを返そうと頑張って街中の職場で働きました。
マイカー通勤で、職場近くに駐車場を借りて月3万円の駐車場代がかかります。
接待やつきあいで飲んで夜遅くなることもしばしば。
運転代行を頼んだり、タクシーで帰ったりのお金が月10万円以上になる時も。
当然ガソリン代の値上げもひびきガソリン代で月3万円。
通勤関係で月額16万円もかかっていました。
会社から出る通勤費は2万円程度。大赤字です。
残業したり、働けば働くほど暮らしが厳しくなりました。
とうとう職場近くの賃貸アパートに引越しました。家賃が月8万円程度です。今までかかっていた通勤関係費の半分にはなりました。
しかし、誰も住んでいないマイホームのローンは払い続けます。貸すにも売るにも安すぎてローンの返済にはとても足りません。
小学生の子どもも転校しました。子どもながら、家計が大変なのを理解しているようですが、かわいそうです。
自己破産も検討しています。夢のマイホーム購入のはずが、売り手の説明に押されてしまったがために地獄への入り口になってしまいました。
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6月12日に1階来店型のFP事務所『くらしとお金のFP相談センター』の開設に忙しくブログを休んでいました。
さて、ここしばらくは『住宅ローン破綻事例』の紹介シリーズで行きます。
マイホームを買って5年ほど経つと、金利が上昇するタイプの住宅ローンを組んでいたかたが返済が苦しくなります。
それだけなら、なんとかなるかもしれませんが、それ以外の要因が発生すると、返済が苦しくなります。
実際の相談事例をもとにご紹介していきます。
住宅ローン破綻の原因その1
『職場とマイホームが遠い』
「ちょっと交通の便が悪くたって、土地が安くて広い方が自分の好きな家ができる。」
「土地にお金をかけるより建物にお金を掛けた方がいい。」
建築家・設計士・ハウスメーカー・工務店はよくこう言います。
しかし、これは自分たちの売上や利益を多くするためで、消費者のその後の生活まで考えていない場合が多いようです。
Aさんは、遠くて不便な土地を購入してマイホームを建てました。
住宅ローンを返そうと頑張って街中の職場で働きました。
マイカー通勤で、職場近くに駐車場を借りて月3万円の駐車場代がかかります。
接待やつきあいで飲んで夜遅くなることもしばしば。
運転代行を頼んだり、タクシーで帰ったりのお金が月10万円以上になる時も。
当然ガソリン代の値上げもひびきガソリン代で月3万円。
通勤関係で月額16万円もかかっていました。
会社から出る通勤費は2万円程度。大赤字です。
残業したり、働けば働くほど暮らしが厳しくなりました。
とうとう職場近くの賃貸アパートに引越しました。家賃が月8万円程度です。今までかかっていた通勤関係費の半分にはなりました。
しかし、誰も住んでいないマイホームのローンは払い続けます。貸すにも売るにも安すぎてローンの返済にはとても足りません。
小学生の子どもも転校しました。子どもながら、家計が大変なのを理解しているようですが、かわいそうです。
自己破産も検討しています。夢のマイホーム購入のはずが、売り手の説明に押されてしまったがために地獄への入り口になってしまいました。