ちょっとお怒りモードです。

先日、分譲マンションを購入済みの方に住宅ローンをアドバイスしました。

マンション業者の提携ローンの中から選ぶつもりでいたのですが、明らかにそれよりも金利等の条件が良い住宅ローンを知っていたのでその金融機関を教えました。

相談者は喜んで、その金融機関に申し込みをして無事審査が通りました。
※金利は0.5%くらい下がりました。

相談者は、マンション業者にそのことを伝えました。(一応提携ローンでの手続きをマンション業者がしていた手前。)

別に提携ローンでおこなう義務は無いですからマンション業者も相談者の選んだ金利の安い金融機関でもOKです。

しかし、ここから先が問題です。

金利が下がったことを知って、オプションの営業に入ったのです。

これをされると、非常に困ります。金額が増えればそれだけ貯金が減ります。
確かに月の返済額が予定より少なくなったので負担は減りますが、それだからオプションをつけた方が良いという理屈にはなりません。

マンション業者が金利の低い住宅ローンを提案して、オプションの営業するならまだいいですが、私のノウハウで、金利が低くて返済に無理が無い住宅ローンを教えた成果です。

「他人のふんどしで相撲をとるな」という気持ちです。
FPのノウハウはタダじゃないんです。

せめてお礼の電話くらいあればまだいいですが(しかし、不動産業者はプライドが変に高いのでFPにお礼を言いたがらないです)

また、その業者は私が提案した金融機関に電話をしていました。
※私は金融機関からその話を聞いています。

詳しくはここにはかけませんが、またしても他人のふんどしで相撲をとって、自分の手柄にしよう、儲けようという魂胆のようでした。

マンション業界自体が良いものになっていけばいいのですが、まだまだ深刻なマンショントラブル相談は耐えません。

その一端が垣間見えました。


6月30日はいくつかの物件の引渡し立会いでした。

その中のひとつ。本来ほかの物件の引渡し立会いと重なるため、行くことができなかったのですが、買主から電話が。

「隣の人と会っていないので境界杭が打てないそうなのですが。このまま進めていいのでしょうか?」

引渡しまでに境界確定して杭を打つことが約束だったのに、引渡し当日になって突然隣の人と会っていないと伝えてきた不動産業者。

予定をキャンセルして慌てて飛んでいきました。

実は1週間以上前から現地でまだ杭が打っていないので、引渡し日までに打つのか確認し、もし間に合わないのなら引渡しを伸ばしますか?と提案していた際に
「大丈夫!」と言っていました。それが当日になってこんなことを言うとは・・・・。

私は朝、現地に行って杭はなかったですが、小さな鋲が打っていたので、なんとか間に合ったのかな。

と思っていたのですが、なんとその鋲は隣の人に確認せずに打ったとのこと。

隣の人に勝手に「境界はここだから境界鋲を打ちました。」なんてことになったら、もし自分だったら怒ります。

どうやら、隣の人は遠くへ行っているらしく、会えなかったかららしいのですが。

そこからの不動産屋の言い訳がびっくりしました。

「売主さんからの予算が○○万円だから、そこまでできない!」(それは売主の都合!買主は境界確定してなければ安心して買えません。)

「○十年トラブルになっていないのだから大丈夫!」(隣人は高齢の方です。記憶の問題や、本人はよくても相続人との間でトラブルになる可能性は十分にあります。※ハンコ代をせしめる目的でごちゃごちゃ言う人)


「○○さんが何年前には隣の人と会って境界について話をしているから大丈夫!」(じゃあ、なんで○○さんは境界杭をそのとき打たなかったのでしょうか?そんな○○さんを信用しろというのが無茶です。なんらかのトラブルがあったから杭が打てなかったと推測するのが自然です。

そもそもこの不動産屋は以前書いた契約書に印紙を貼らない常習犯です。それでは信用しろで押し通されても・・・。

契約から1ヶ月。その間にまったく隣地の人に会わないとは・・・。(もっとも本来は売ることが決まって買い手が決まる前にある程度めぼしはつけておかないといけないと思います。)

30日に間に合わないのがわかったのならその時点で連絡すれば良かったのに、当日になってそんなこと(隣地の人にあえず、勝手に鋲を打った)を言うとは酷いです。

重要事項説明書と契約書を当日にしか渡さない不動産屋の悪しき習慣の影がみえます。

世の中には、こんな風に不動産業者のいいようにやられてトラブルの種を抱える人がいっぱいいるのでしょうね。

なんとか、不動産業者も売主も土地家屋調査士も司法書士もいるところで、きちんと境界確定のハンコをもらってくるという約束(口約束ですが。書面とまでするとかなりもめそうな雰囲気でしたので。そもそも売主の方は誠実そうな方でしたので。)を取り付けて引き渡しとなりました。


昨日に引き続きおかしな住宅ローンセミナー広告についてです。

「生命保険を見直せば家が建つ。」

この根拠もよくわかりません。

家を買って、生命保険が得するケースには団体信用生命保険が住宅ローンに付属(民間金融機関の場合は保険料は金利に含まれる)してくるので、その分の保険料が節約できる。

そのため、家を買える。という理論がまず考えられます。

しかし、30歳男性が35年間、当初3000万円相当の死亡保険金がだんだん減っていくタイプの生命保険の保険料は月4500円くらいです。これでは家は建ちません。

あとは確かに多くの家庭は月3万円くらいの保険料を払っていますが、私の基準で見直してもせいぜい月1万円くらい減額になるくらいです。(きちんと意味のある保険に見直した場合。)

生命保険はまったくいらない!という理論をとる場合もありますが、その場合でもその保険料分は貯蓄をしないといけませんので、家の費用には回せません。

月5万円以上の本当の意味で無駄な保険(保険会社に有利な掛け捨てばかり)に加入している人の場合は確かに家は建つかもしれませんが、そいういった方はほとんどいません。

おそらく、そのセミナーは具定例を挙げれば
「生命保険を見直せば月3万円くらい節約できる。今の家賃が7万円なら、月3万円をプラスすれば月10万円住宅ローンに払える。すると家が建つ!」
という理論なのでしょう。

ライフプランを無視して保険料を全部家のお金に回す理論は売り手の工務店等の理論ですので、真実なのかごまかしなのか見極めなければいけません。

架空、入居中物件…ウェブに「おとり広告」 公取委が「エイブル」に排除命令
2008.6.18 15:52 産経新聞


 存在しない物件や入居中の賃貸住宅を自社のウェブサイトに掲載し、「おとり広告」にしていたなどとして、公正取引委員会は18日、景品表示法違反(おとり広告、優良誤認)で賃貸仲介大手「エイブル」(東京)に排除命令を出した。

 公取委によると、エイブルは昨年3月から一時、自社の物件検索サイトなどに実際は3階に307号室までしかない福岡市内の賃貸マンションの「308号室」を掲載した。

 また、平成18年11月から昨年8月まで、入居者がいるにもかかわらず、都内や埼玉県内のマンション14室の広告を出していた。中には4年以上前に賃貸契約済みの物件もあった。

 さらに、最寄り駅から徒歩26分かかる埼玉県内の物件を「徒歩16分」と紹介したり、東京都内の昭和54年建築の物件を平成8年に建築された物件と不当表示したりしていた。

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各業界の不当表示が問題になっていましたが、やっと不動産業界にもメスが入りました。

※このブログでは散々書いていましたが。

まだまだいっぱいありますので、それらも明るみにし、不動産業界の黒いイメージを払拭して欲しいものです。

とりあえず

宅地建物取引主任者を置かない不動産屋
重要事項説明を無資格者にさせる不動産屋
そして・・・・。賃貸仲介手数料を法定金額以上に借りてからもらう不動産屋(大多数がそうですが。)

これがわかりやすいですね。近い将来問題となるでしょう。
08年06月25日

老舗の不動産屋

先日、あるお客様のマイホーム用土地の契約に立ち会いました。

私は買い側の立場でしたので、売り側の事情は知りません。

ほとんどの契約段取り(重要事項説明や書類の準備)は売主側の不動産屋が行いました。

業歴30年を超える老舗の不動産屋。

売買の取り扱い件数もかなりのものだと思うのですが、出てきた契約書を見てびっくり!!

誤字脱字はいっぱい。
重要な費用負担について明記が無い。
製本の仕方が間違っていてページの順番が違う・・・・。

さらにびっくりがそのまま契約を成立させようとしたところ。

私は慌てて「気持ちよく契約するために、きちんとつくり直してください。待ってますから。」と提案しました。

※そのせいで私は次の約束をキャンセルせざるを得ませんでした。

さらに驚いたことに、契約書に印紙を貼らないで良いとその老舗不動産屋は言っていました。

実際、1万円の印紙を貼っていませんし、貼らなくともよいと。

その不動産屋いわく
「個人同士の売買なんだから印紙はいらない。」
と。

おそらく30年以上そうしてきたのでしょう。

正解は、印紙は個人同士の売買でも必要です。(翌日税務署に確認しました。)

私の買主側のお客様には印紙を貼ってもらいました。

売主側はその不動産屋が言うとおり印紙は貼っていないようです。

税務調査を受けたら、3倍の印紙代を払うことになるでしょう。

ひさしぶりにここまでいいかげんな不動産屋にあたりました。

業歴が長い=安心とはいえないのが不動産業界です。

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