今年の確定申告を終わって感じることは「収入が下がり、日本の伝統的家族制度が変形し始めている」との思いであります。


(妻の扶養になる夫)

 夫が事業主で、妻が夫の専従者である個人事業で見ることは、事業の収入が減少し、夫の所得が、妻の専従者給与より低くなるケースが多い。あるいは、夫はまだ先細りの仕事を続けているが、妻はパートに出て家計費を稼いでいる家庭が見受けられる。


(無為に時を過ごす若者)

 扶養家族欄を見ると30才代になっても親の扶養親族でいる若者が目に付く。人は学校を卒業して純粋な時に社会人の基礎を学ばなければ健全な常識が身に付かない。アルバイト等では継続的な技能習得が出来ない。「親のスネかじり」では独立心が萎えいつまでも家庭が持てず子供も生まれない。事実、地方には働く職場がない。若者は地方に残れない。


(アパートの空室)

 派遣会社の一括借り上げの契約解除で全室空室は極端としても、借金で建てたアパートに空室が目立ち、家主は借金返済に追われている。公共交通機関のアクセスポイント付近と築30年以上の安アパート以外は入居者を見込めない。


(賃金の減少)

 操業度低下は、大手企業では即リストラですが、地方では国の助成を受けられれば「生産3日、研修2日」か、受けられなければ「勤務3日、休日4日」でジッと耐えています。休日はもちろん、勤務日も定時退社後も自家用車は動いていません。


(乱が起きる)

 蓄えも我慢も限度がある。税理士は「企業の羅針盤」と標語を掲げる以上、「何とすべきか」の問いに答えなければならない。そこで私は「ぜったい倒産しないさせない、勝ち抜くための知恵と勇気があり、仕事が人を成長させるとの信念で、しっかり稼ぐ、自らの市場は自分たちでつくる」との思いで今年正月から商売繁盛「仕事バンバンプラザ」を立ち上げました。これからも微力ではありますが、長野の地に雇用の機会を少しでも出来るよう貢献し続けます。


長野GODO税理士法人 http://www.tkcnf.com/hoshino/pc/
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