60才にもなると、組織の最前線でラインとして動く役回りはできません。自然にスタッフとしての役割を担うようになります。これが意外に難しい、私は口では言うが、動かないご意見番の立ち位置を見出すことができないでいます。昨日、論語普及会学監である伊與田學氏から紹介された「四耐四不訣(したいしふけつ)」の言葉に救いを得ました。


(四耐四不訣とは)・・・ハートフル・ワード(心からの言葉)より・・・

 清代末期の政治家・曾國藩(そうこくはん)の残した言葉だそうです。「冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に堪え、激せず、躁がず、競わず、随わず、もって大成すべし」

 冷(れい)に耐える。冷は冷ややかな目を表し、冷たい仕打ちや誤解に耐えることです。
 苦に耐えるは、文字通り苦しいことに耐えること。人は様々な苦を体験します。
 煩(はん)に耐えるは、忙しさや煩わしいことに耐えること。
 閑(かん)に耐えるは、暇に耐えること。経営者であれば仕事のない時期をどう過ごすか。
 これらのことに耐え、
 つまらないことに腹を立てず、
 ものごとが上手く運んでも調子に乗らず、
 よけいな競争をせず、
 かといって何でも言いなりなってはいけない
 という戒めです。


(納得)

 この四耐四不訣は経営者への生きた言葉として紹介されていますが、若い人の集まりの中で初老の私の立ち位置を示している言葉と受けとめています。情熱あふれる若い人との交流は楽しい、過去に通り過ぎてきた場面が目の前で再現されているとの錯覚をおこす。そこでは、チョイ悪おやじの余計な一言は値千金と言いたいところだが、小さな親切、余計なお世話にならない様気を付けます。



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