日経ビジネス2008.9.22号特集は「立ち枯れ家計」であり、「世界経済の変調は日本の家計にも暗い影を落としている。最も深刻な影響を受けているのは50代だ・・・」との書き出しがありますので、ここに紹介します。


(記事の概要)

 国税庁調べでは、全国のサラリーマンの給与は1998年より2006年まで連続して減少し、最も減少幅が大きいのは50代。総務省調べ50代の勤労者平均給与は560万円。この世代は、両親が80才代で「介護費用」、子供が大学・高校生で「教育費用」、マイホーム取得し「住宅ローン返済」が必要であるばかりでなく。株安で「金融資産」の大幅な下落、子供の自立如何では「生活支援」が必要と自身の生涯資金収支が大幅に狂っている。


(生涯資金計画は)

 世界同時不況でバブル崩壊で「失われた10年」で企業体力を強化した日本は、米国発の大恐慌の兆しは他国より軽微で他通貨に円高となっています。しかし、輸出が困難になり、企業の収益減は国民の所得を減少させる。輸入は安くなるはずが資源・食料価格高騰で、物価高・消費量減少は避けられない。従って、従来の生涯資金見込みは意味が無くなった。これからの物価や医療費負担の上昇や、年金の減額、消費税の引き上げなど考えた新たな計画の作成が必要になった。


(対処法 シニアの会)

 数年前から、友人の始めたNPO法人「シニアのための財産と生活を守る会」に参加して、長野市内で活動を開始し、セミナーは毎月第3土曜日に開催し33回を数えています。その目的は「市民が老後心豊かに充実した生活をおくれるために、市民の財産及び生活の上での権利を擁護し、高齢者が生涯かけて蓄積してきた財産に関する諸問題に対して相談及び支援をおこなうとともに、新たなる高齢社会を迎えるに当たり、自立した市民同士がお互いに手をさしのべられるような市民社会を構築するために寄与することを目的とする」であります。


(対処法 FP)

 税理士事務所でもスタッフにフィナンシャルプランナーの資格取得を求め、人生90才時代のマネープラン作成への知識習得に努めています。心豊かに過ごすには月額25万円・年300万円の生活資金が必要、とすれば年金以外に年100万円、90才まででは3000万円の資金積立が求められます。お客様それぞれの目標に向けての蓄財計画作成が必要で、国を含めて他人の助けは期待できないとお客様に伝えてくれることを期待しています。


 
星野会計事務所 http://www.tkcnf.com/hoshino/pc/
シニアのための財産と生活を守る会 http://plaza.rakuten.co.jp/sinianagano/
長野ライオンズクラブ http://plaza.rakuten.co.jp/lcnagano