先日、友人から頂いたお菓子は、長野市中央通りの西側、信濃毎日新聞社の近くにある「勢国堂」のお菓子でありました。10年程前、戸隠柵(しがらみ)大昌寺の「寺子屋」で、信越放送「武田徹のつれづれ散歩道」レギラー堀井正子さんの講演「戸隠を愛した文人」で、詩人津村信夫夫人昌子さんは勢国堂の娘であると聞いたことを思い出しました。


(室生犀星が「我が愛する」と評した詩人)

 津村信夫の代表作は「戸隠の絵本」であります。堀井さんから紹介されて読みましたが、文学的素養のない私は「戸隠高原の情景をこの様に表現できるのか」と感心したことと記憶しています。


(私の独り言)

 私の育った長野市吉田の老舗「二葉堂」さんは地元の俳諧師何丸を名付けたお菓子があります。是非「勢国堂」さんも、ご縁のある津村信夫に因んだ「戸隠の絵本」なるロマンあふれるお菓子をお作りになられたらな。

 
(堀井正子著「戸隠の絵本ー津村信夫その愛と詩」 1999.10 信濃毎日新聞出版部の案内文)

 信州の戸隠を愛した詩人・津村信夫が亡くなって60年近い。若き詩人は善光寺町の娘・昌子に一目ぼれ、結婚した。だが、詩や散文に輝き始めた矢先、36歳で夭折。愛妻の昌子は、一人娘を育て上げ、鎌倉の町に生きた。後年、重度の脳梗塞に襲われ、言葉と文字を失うが、夫の作品を書き写すという作業で、奇跡的なリハビリに成功。現在、85歳で健在だ。この本は秘められた2人のロマンスを紹介しながら、津村の名作『戸隠の絵本』など叙情派詩人の文学世界に案内する。



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