昨日14日は、TKC創業・経営革新アドバイザーの更新必須講座である経営革新実務研修会が長野市内で開催されましたので、事務所全員で参加しました。この研修も6年目でありますが、今年度から「経営承継」について学ぶこととなりました。また、今回は国の「地域力連携拠点事業」への窓口であり、TKC長野県支部顧問として、私に開会のあいさつを依頼されました。


(私のあいさつ)

 30数年前、TKC名誉会長であった飯塚毅先生は、講義の冒頭に「今日出席頂いた、紳士淑女の皆さんは例外として・・・」と語りだし、「職業会計人の集団死滅の時来る・・」と時代の変化を直視しなければならないと警告を発しておられました。

 事実、我々のお客様である中小零細企業は1986年の532万社をピークに20年間で100万社減少しております。特に最近は年間30万社が減少しているのが現実であります。長野市内でも郊外には全国チェーンの出店はありますが、我々のお客様のある中心市街地では廃業がすすみシャッター通りとなっているのは皆様ご存じの通りであります。他方、税理士の20年前は、税理士会長野支部の会員は120名でありましたが、現在は230名となっています。飯塚先生の警鐘とおり、税理士事務所の経営環境は厳しさを増しております。

 中小零細企業の廃業は、地元で働く場所が無くなることであります。若い人は大都会へ職場を求めて出て行かざるを得ません。結果、地方の人口減少に拍車がかかります。「砂上の楼閣」ではありませんが、我々の生活は足下から崩れているのが「今」という時代であります。

 私ども税理士事務所はご縁があってお客様と税金という領域でお世話をさせて頂いておりますが、税だけで良いのでしょうか。どうか本日、「経営承継」ということの重要性をご理解し、皆様の英知に磨きをかけ、お客様を!この長野地域経済を皆様の行動で救うスタートの時として頂きたい、初老の私から若い皆さんに切にお願いします。

一人でも多く、私たちの子どもたちがこの地で就職できるように!
一人でも多く、雇用の機会が増え、消費人口が増加するように!
一件でも多く、廃業にならず経営承継ができるように!

この研修が単なる知識習得の場でなく、今日から小さくとも行動につながるようご期待申し上げます。



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