「赤福」350人が自宅待機、伊勢の直営店も休業のまま

≪同社総務部によると、12日に出荷した「赤福餅(もち)」約1万1000個は、東京の一部を除いてほぼ回収を終え、同日午前に生産した商品と合わせて、本社工場内の「ストック場」に運び入れた。すべて焼却処分する予定という。≫

これについては以下の記事がまとまっている。
消費期限や製造年月日を偽って表示、販売

諸種のルール違反があったわけだが、ただ老舗として最低限衛生上の問題だけは危惧するプライドがあったと見受けられる。これがなくなっておれば、雪印と同じ運命を辿る。
しかし問題は名門商家としての意識である。当製造販売者が自ら課して謳っていた「当日製造当日販売」原則がキャッチコピー以外ではなかったことである。これもおそらくはプライドのある従業員(「大番頭」)の内部通報だと思われる。尤も、現在放映中の『24』の如くの、組織内の凌ぎ合いも考慮されうるだろう。

さて、「当日製造当日販売」原則は厳しい。コンビニでは弁当を毎日大量に廃棄されているものだが、当商品がどれほど衛生的に期限が設けられるべきかを私は知らない。
各販売店から一斉に撤去され、12日製造分はすべて焼却処分するところは流石だと言いたいが、やっぱり「もったいない」と言わざるをえなかろう。実際には、「当日製造」で売れ残ったものすべてがそうなるべきものなのである。といって、「本当の所の事」をキャッチコピーにしたところで、ここまでの「信用」を稼ぎ得たであろうか。