ほかの社員が退社した後も、一人で会社に残り仕事をする。

こんな社員はよくいます。働き者で熱心な社員と評価したいところですが、
不正防止の立場からするとあまり賛同できません。残念ですが・・・

ほかの社員がいなくなったことを見計らって、不正工作をされる場合がある
のです。架空の請求書や伝票の作成、裏帳簿の管理など。最近では個人情報
の不正利用もあります。

昼間、ほかの社員の目のあるところではできない作業をすることは十分に考
えられます。実際に不正を行う社員は少数派です。深夜まで一人働く社員は
熱心な方、または仕事が忙しすぎる方がほとんどでしょう。彼らは会社の利
益のために深夜まで働いているのです。

ただし不正工作を行う少数派がもたらす被害は、熱心な社員が積み重ねた努
力をいっぺんに吹き飛ばしてしまいます。金銭的利益、評判、顧客からの信
用などを失いたくなければ不正をしづらくする環境を整えなければなりませ
ん。内部統制の仕組みを作りましょう。

また、がんばりすぎる社員は一歩間違えると会社への不満を抱きやすくなり
ます。俺はこんなにがんばっているのに給料が安い、同僚のほうが先に昇進
した。そんな不満が不正の動機につながることもあります。

できる限り社員を一人で残業させないようにしましょう。残業をする場合は
複数人の作業を義務付ける、上司が立ち会う等の対処策が必要です。

労務管理の面からも、一人の人間に業務が集中しすぎる状況はいいこととは
いえません。

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メールマガジン「【夢をカナエル】 企業経営に役立つ52の法則 10月
20日号」からの転載です。

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