08年07月26日
文化庁の国語世論調査 で
7割の人が「憮然=腹立て」と誤用、文化庁の国語世論調査
≪日本語の慣用句や言葉の使い方について、文化庁が世論調査した結果、70%以上の人が「 檄 ( げき ) を飛ばす」や「 憮然 ( ぶぜん ) 」の本来の意味を取り違えていたことがわかった。≫
1.「檄を飛ばす」
これは反則。「元気のない者に刺戟を与えて活気付けること」を正解としているが、そんな柔らかい意味ではない。
国語辞典で「檄」を確認すると、「敵の罪悪などをあげ、自分の信義・意見を述べて、公衆に呼びかける、また、決起をうながす文書。(檄文)」とあり、これなら誰でも正解を選んだだろう。
2.「憮然」
これもやや反則。正解は「失望してぼんやりしている様子」とある。しかし、これが転じて「あきれて驚くさま」と辞書にあり、「腹を立てるのも損」のような感情で誤答の方が正解だろう。
3.「さわり」
これはまちがえる方がおかしい。リフレイン(ルフラン)の部分である。
4.「煮詰まる」
さて、これはこまった。大方の議論も出尽くし、結論を出す状態なのか、大方の議論が混戦して結論が出ない状態なのか。本来は、「煮えて水分や汁がなくなる」状態で、あとはそれをどう釈るかの話である。現代人は、水分がなくなるまで煮詰めてしまうとどうしようもない、と解釈しているわけである。
5.「琴線に触れる」
これもまちがえるのがおかしいが、「感動や共鳴を与えること」という正解がそもそもおかしい。心のなかの微妙に織り込まれた襞に触れるといった意味である。
6.「足をすくわれる」「足下をすくわれる」
「論戦を張る」「論陣を張る」
「心血を注ぐ」「心血を傾ける」etc.
これらがまちがわれる原因は明瞭である。文字中心文化から発声中心の文化に変わったためである。英語圏での、スペルがよくまちがわれるというものと性質が似ている。
7.カタカナ語各種(省略)
これは意味が伝わらないことが多く、勘弁してもらいたい。所謂「ルー語」である。
≪日本語の慣用句や言葉の使い方について、文化庁が世論調査した結果、70%以上の人が「 檄 ( げき ) を飛ばす」や「 憮然 ( ぶぜん ) 」の本来の意味を取り違えていたことがわかった。≫
1.「檄を飛ばす」
これは反則。「元気のない者に刺戟を与えて活気付けること」を正解としているが、そんな柔らかい意味ではない。
国語辞典で「檄」を確認すると、「敵の罪悪などをあげ、自分の信義・意見を述べて、公衆に呼びかける、また、決起をうながす文書。(檄文)」とあり、これなら誰でも正解を選んだだろう。
2.「憮然」
これもやや反則。正解は「失望してぼんやりしている様子」とある。しかし、これが転じて「あきれて驚くさま」と辞書にあり、「腹を立てるのも損」のような感情で誤答の方が正解だろう。
3.「さわり」
これはまちがえる方がおかしい。リフレイン(ルフラン)の部分である。
4.「煮詰まる」
さて、これはこまった。大方の議論も出尽くし、結論を出す状態なのか、大方の議論が混戦して結論が出ない状態なのか。本来は、「煮えて水分や汁がなくなる」状態で、あとはそれをどう釈るかの話である。現代人は、水分がなくなるまで煮詰めてしまうとどうしようもない、と解釈しているわけである。
5.「琴線に触れる」
これもまちがえるのがおかしいが、「感動や共鳴を与えること」という正解がそもそもおかしい。心のなかの微妙に織り込まれた襞に触れるといった意味である。
6.「足をすくわれる」「足下をすくわれる」
「論戦を張る」「論陣を張る」
「心血を注ぐ」「心血を傾ける」etc.
これらがまちがわれる原因は明瞭である。文字中心文化から発声中心の文化に変わったためである。英語圏での、スペルがよくまちがわれるというものと性質が似ている。
7.カタカナ語各種(省略)
これは意味が伝わらないことが多く、勘弁してもらいたい。所謂「ルー語」である。