新聞報道によれば、小林多喜二の「蟹工船」がベストセラーになっているととのこと。何で今更という感じを持っています。


(若い頃)

 学園闘争期に上京し、高田馬場のアパートに居ましたから、一般道でのデモ・投石・機動隊との激突・駅の占拠など見て、マルクス「資本論」「共産党宣言」など友人の薦めに応え読み、理解を深めようとしました。読み終えての感想は、資本家と労働者との二元論は階級社会が生活の根底にある欧州社会と日本とでは「違う」との疑問だけでした。デモにも数回参加しましたが、「一度警察に拘留されると闘志になる」とうそぶく活動家、機動隊に追われると何も知らない初参加者にヘルメットを押しつける輩を見るにつけ、幻滅を感じました。


(ガソリン高騰に思う)

 ソ連が崩壊して、国境が無い世界が生まれ、企業はグローバル化し、低賃金を求めて工場を移転させ、金融資本は利潤を求めて投機を繰り返し、ガソリンを始め市民生活を困らせている。自分の利潤だけを追い求めている集団への規制を全世界的に行わなければならない。アメリカの低所得者向け住宅ローン・サブプライムローンでの金融機関の損失は投機筋への良き警告と思いたい。「無政府的」な資本主義は社会生活を不安定にする、生活資材については需要と供給とのバランスで価格決定される世界を望みたい。


(歴史から学ぶ)

「無政府的」な利潤追求は社会を混乱させ、国の進むべき道を誤らせる。ドイツのヒットラー、イタリアのムッソリーニ、日本の関東軍などが良い歴史的教訓でないのか。今日のグローバル経済のもつ危うさに関心を持ち、安定した社会の実現に関心を持つべき時であります。政治的判断を誤った政治家は「世論が望んだから!」が常に変わらぬ弁明であります。国民がしっかりした判断が出来なければならない。



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