このテーマは、非常に重いし、難しい。

1 まず戦争はどうしても回避できないものなのか。
  
  国家と国家の戦争は、個人と個人の喧嘩を大きくしたものであり、

  本質的には異ならないのではないかと思う。

  自尊心を傷つけられたといっては喧嘩をし、相手が気に入らない

  といっては喧嘩をする。

  国家間の戦争においても、自国及び自国民を守るためという名目

  を唱えても同じことである。

  過去の歴史において見られる幾多の侵略戦争には、一片の正当性

  も見出すことはできない。

  人間が感情をもつ生き物である限り、戦争はなくならないであろう。

2 戦争が不可避であるとした場合、自国をいかにして防衛するかである。

  現在、日米安全保障条約の下に、わが国は米国の核の傘により守られ

  ている。

  米国は原爆を落として戦争を終結させただけでなく、戦後のわが国の復

  興に貢献したことは認めざるを得ない。日米安保条約のお陰で、軍事費

  にかける費用を復興費に回すことができたことも事実であろう。

  自分は核兵器を有していなくても、核兵器を有する者に庇護されていれば、

  奇麗事を言っても、核兵器を有する者と同罪であろう。

  核兵器を保有する者が、核兵器を保有しようとする者に対して、核兵器を

  保有するなということは何ら説得力を持たない。

  安保条約の下での「平和ボケ」からそろそろ脱却して、自分の国は自分で

  守るという意識が必要なのではないだろうか。