最近何かとよく耳にするメタボリックシンドロームは、内臓脂肪症候群とか代謝症候群とか訳されている。
 メタボは、内臓脂肪型肥満に高血糖、高血圧、高脂血症のうち2つ以上を合併した状態をいうとされていますが、各国により診断基準が異なるので注意が必要です。

 例えば、内臓脂肪面積を直接測定することは健康診断等では容易ではないため、腹囲の測定により代用するわけであるが、わが国では、男性85cm以上、女性90cm以上とされています。

 これに対し、IDF(国際糖尿病連合会議)は、民族的な差異を認めるものの、男性94cm以上、女性80cm以上とされているのです。

 メタボは、前述のように2つ以上を合併した状態であり、相乗効果によって動脈硬化性疾患の発生頻度が高まるため、予防・治療の対象とされているのです。

 そこで、厚生労働省は、25日、企業などに義務付けている定期健康診断の検査項目に、生活習慣病を招くメタボの基準となる腹囲測定を追加することを決めたのです。対象者は35歳と40歳以上で、来年の4月から実施するようです。

 わが国の40歳以上の男性の2人に1人、女性は5人に1人が、メタボないし予備軍に該当すると予測されています。食習慣に気を付け、適度に運動をしましょう。

 今回はこの辺で。