平成20年2月20日(水)の午後7時から磯子公会堂にて掲題の横浜市主催の住民説明会が開催されました。主催は横浜市まちづくり調整局。開発業者の東京建物も都市計画提案制度の提案者としての立場から出席しました。

結論から言えば、会場を埋め尽くした住民の方々との建設的な意見交換はなされず、開発業者が進めている、都市計画法では通常あり得ない、風致地区に高さ45mもの城塞のような高層マンションへの開発計画について、住民への理解・賛同は何一つ、横浜市からも・開発業者からも得られませんでした。

この問題の一番の論点は、横浜市内において風致地区内に上記のような高層マンションを建設する前例が無い(横浜市答弁)にも関わらず・計画を進行させていることです。

このような悪しき前例が出来上がりますと、横浜市が誇るべき・金沢から本牧に至る美しい丘陵地帯が、破壊の一途を辿る恐れが高確率で予想されることです。 

今回の説明会でも住民の総意として「横浜でも10数箇所しかない、風致地区での住環境を次世代にしっかりと受け継いでゆく義務が我々にある。」というものであり、至極当然なものであります。

そもそも一年前、このような前例の無い開発計画を何故・いとも簡単に横浜市まちづくり調整局が受理してしまったのか?管轄行政庁としては大いにしこりの残る行為であったと思います。

私も仕事柄、横浜市の方々には日頃大変お世話になっており、官民協同としての勉強会もしております。   それゆえに、今回の問題は遺憾の極みです。        

私の普段の仕事では、あらゆる許認可申請も厳しくなる一途です。

それは「法令順守」を徹底することが、官民共通の強い理念となっているからです。                

しかるに私は日頃、許可を急ぐ顧客への理解を促し、担当局と相互理解を深めながら信頼関係のある仕事を進めております。

最後になりますが、是非・この機会に今回の横浜市の担当局の皆様には、これまでどおりの賢明なご指導と判断を伏してお願いする次第です。