長野県下8つの地域力連携拠点公表を受けて、電話が二件ありました。一件は6月から始まる「経営革新塾」の位置づけについて、二件目は地域直連携拠点の開所式の案内でありました。


(意欲のある事業者だけに絞る政策転換)

 これまで政府は国民に等しくその施策を享受させるべく知らしめる努力を公費を使って実施して来ました。例えば農政で言えば、兼業でサンデー農家の零細規模を考慮して支援策を実施しましたが、財政難で国際競争力に希望を持てる営農家を支援し、不安である食糧自給率向上につなげる方向転換を行っています。農業だけでなく、中小企業庁も同様で、今回の「地域力連強拠点事業」は、生き残る意欲のある事業者を選別し、重点的に国の各機関が横断的に支援する姿勢の表れであります。


(チャンス責任は社長にある)

 この半世紀、モノやサービスを売ることが最優先事項で、他は後回しにしても、会社は儲かる事が出来ていました。これからの少子高齢化人口減少時代ではマーケットは自然に縮小します。また、世界で日本だけが儲かっていた時代でなく、中国を筆頭に日本に取って替わる国々は続き、変化のスピードが速くなります。企業のトップもスタッフも変化していかなければなりません。会社全体がチャレンジ精神で自ら成長させるような仕組み作りをしなければ、世の中の流れに追いつくことは出来ません。


(やる気の見える化)

 中小企業では事業成長に必要な人・物・金・情報の全て自前で用意できません。その支援策として地域力連携拠点事業はスタートしますが、会社のドアをノックことはありません。その施策を活用して成長しようとする「本気度」を形(経営計画書)に表し、拠点に支援を求めなければなりません。


(プロジェクトX)

 昨日、財団法人長野法人会の総会があり、記念講演は「プロジェクトXに学ぶ」〜成功するプロジェクト、リーダーの条件〜で、講師はNHKエグゼクティブプロデューサー今井彰氏で、その結びの言葉は「この10年、もっと自信を持て! 想いはかなう、天は努力する人を裏切らない」であったと報告を受けています。名もないが偉業を成し遂げた人たちにスポットを照らし、希望を与えてくれた今井氏の言葉は心に留めておく価値があります。



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