給与が上がらない時代、貯蓄を増やす(貯蓄力)を上げるしかないです。ではその「貯蓄力」について、お伝えします。
年収の2割を貯め続ければ人生は楽勝です!

今回登場した「年収300万円台で貯金300万円以上」を達成した人たちは、少ない年収でも「貯蓄力」があるおかげで、ひょっとしたら年収が多いのに貯蓄できない人たちより、はるかに楽な人生が送れる可能性がある。
「今の世の中、高い年収ほどアテにならないものはありません。例えばボーナスの比率が高く、実績によってボーナスが決まる会社では、翌年も同じ成績を上げられないと年収が大きく下がる。それよりも年収は低くても確実に貯蓄できる『貯蓄力』に目を向けるべき」
その「貯蓄力」とは?「年間の貯蓄額を年収で割った数値のこと。例えば、年収300万円で年間50万円貯金できる人の貯蓄力は0.16ですが、年収500万円で50万円しか貯蓄できない人は0.1。貯蓄力が0.2以上、つまり年収の2割を貯蓄し続けられれば、どんな人でも人生は楽勝になると思いますよ」
しかし、年収300万円の2割と、年収500万円の2割では、貯める労力が全然違う気が・・・。
「年収が低くて貯められない人は、年収が高くても貯められない人。年収が低い人ほど生活におけるリスクは高いわけですから、低いなりに仕掛けをつくって、貯蓄する習慣を付けたほうがいい。年収の5%からでも始める。少なくとも7%を中断せずに貯め続け、それを安定運用できれば、老後の心配はいらなくなると思います」
では、貯蓄力を上げるにはどうすればいいのだろうか?まずは出費を減らすのが重要だ。「でも、我慢するのはストレスになるので、日々の買い物を知的ゲームだと思って、少しでも安く買う努力をする。さらに出費を抑えて残ったお金を貯蓄するのではなく、給料から自動的に引き落とされるように、自分で自分に『ワナ』を仕掛ける。そうして積み立てるお金は、日常の生活費とは別の銀行口座や証券口座に入れて、緊急時以外は引き出しにくい仕組みをつくる。これらを実行すれば貯蓄力はみるみる上がるはず」
こうして貯蓄力を上げることは、ただお金を貯める以外の効用も。「貯蓄力があると“自由”になれます。転職活動もしやすいから会社に縛られる必要がなくなるし、彼女に子供が!なんて事態でも余裕で結婚資金を用意できます」上がらない年収を嘆いていても仕方ない。自らの貯蓄力を上げて自由を手に入れましょう!