心理学の基本的な法則に「メラビアンの法則」というものがあり、皆さんもご存じの事と思います。

この法則の重要な点は、口でしゃべっても8%しか伝わらないという点と第一印象が55%のウエートを占めているという点です。

ある会社で、社長さんが全社員を集めて重要な路線変更を行うという演説を30分ほどされたのですが、社員さんに「社長さんは、何を伝えたかったか」と質問したら、一番前の席で座っていた人すら「うーん?」と考え込んだという話があります。

「熱い思い」を伝えるという事は本当に難しいものです。

社長が語れば語るほどに分からなくなるという事例です。

前の席で聞く人ですから社長さんを嫌っている訳ではないと思うのですが、そういう普通の人すら「分からない」のです。

もし「嫌い」だったら、退屈だったでしょうね。

第一印象という点には、もちろん、人間的な印象(好き・嫌い)と「つかみ」という話術の問題の2点が大きいと思います。

延々と話す方がおられますが、最初の「つかみ」が上手だと「長く」感じないのですが、「つかみ」がないとホンマに退屈で「早く終われ!」と内心、叫んでしまいます。

少なくとも「嫌われない」努力と「つかみ」の話術を磨きたいと思います。