諸行無常とは「万物は常に変化して少しの間もとどまらない」と辞書にあります。百年に一度の大不況で、大企業は幾つかある生産ライン・工場を破棄・閉鎖する自由がありますが、一つの生産ラインしか持たない中小企業には、継続か廃業しか選択肢はありません。我慢できるだけガンバルしかないのです。


(生産を止められない苦しみ)

 中小企業では派遣社員は大事な人材であります、最低限の稼働するためにも正社員だけでは足りないのが現状なのだそうです。借金しての設備投資であり、保証人は経営者ですから、例え採算が悪くとも、個人の資力が続く限り工場を動かさざるを得ません。


(ステップを登るか降りるかのターニングポイント)

 納期厳守・品質向上・親会社大事をスローガンに発注単価を下げられても、何とかして工夫してコストダウンし経営を継続してきたのが中小企業であります。しかし、その採算も発注量があればこそでありますから、生産ロットが下がれば赤字経営となっています。勢い足りなくなったロットを補うために営業活動しますが、採算度外視の受注は自転車操業になり、さらに経営を苦しくしています。


(サバイバル)

 「逆境こそ成長の好機」と云われていますが、生き残って始めて言える言葉で、24時間生き残るために考え続けなければならない中小企業経営者は、今もがきながら日々を送っています。税理士はそんな苦しんでいる経営者の相談相手になり、一人で苦しんでいる経営者の心のアースになることが大事と自分自身に言い聞かせています。


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