私たちが納める税金は暮らしの様々なところで使われています。医療や年金、福祉などの社会保障費、道路や環境整備などの公共事業費、国の防衛のための防衛費、文教や科学技術発展のための文教科学振興費などいろいろとあります。そして、小学校や中学校などの教育にも税金は使われています。では、その教育にはどれだけの税金が使われているのでしょうか?学校では、机、イス、黒板などの備品や教科書、電気や水道、校舎の維持管理費、職員の人件費など多くの費用が必要となります。公立学校の教育費は国、都道府県、市町村で負担します。例えば、教師の給料は国が3分の1で都道府県が3分の2、教科書については国が全額、校舎の修理は市町村が全額、器具などは国と市町村で半分ずつといったように負担の割合が決められています。これらの教育費を合計して、1年間に児童・生徒一人当たりにどれくらい税金が使われているかを計算した結果が次の数字です。小学生で約84万円。中学生では約96万円になります。全日制の公立高校でも約90万円
くらいになりますから、小学校に入学してから高校を卒業する12年間では、1000万円以上の税金が使われていることになります。こうしてみると私たちは、教育のために国民一人一人の大事な税金をたくさん使い支えられながら大人になったことが分かりますね。