16年03月01日
幹部は「考える力(ロジカルシンキング)」を鍛えよう その1
~仕事力とは、行動力×思考力+人間関係力だ~
●幹部は「考える力(ロジカルシンキング)」を鍛えよう その1 (H28.3月号)
今回は幹部の仕事力について考えてみたいと思います。そもそも仕事力とは何でしょうか?色々な要素が考えられるのですが、私はこのような公式が当てはまると考えています。
「仕事力」=「行動すること(行動力)」「×考えること(思考力)」+「良い人間関係(コミュニケーション力)」
行動力と思考力は掛け算になっていますので、どちらが掛けてもプラスになりません。つまりどちらも必須の要素です。これに良い人間関係が加わって初めて良い成果が現れる、つまり仕事力があるということになると思うのです。
今回取り上げるのは上記3要素の中の思考力についてです。ちなみに仕事における行動力とは、「良い習慣を継続し、新たな良い習慣を身につけること」です。ただ、良い習慣を身につけるにも、間違った方向へ進んでしまっては、良い成果を生み出す仕事力には繋がりません。
そこで、間違った方向へ行動を向けないためにも、経営幹部が身に付けておきたい思考力アップの方法をご紹介したいと思います。
思考方法の基本は、以下のフローチャートで考えます。
1 発見 -----問題意識を持つ、仮説を立てる、興味関心を抱く
↓
2 分析 -----まず紙に書き出してみる、数値化する、分類してみる
↓
3 表現 -----目的をハッキリさせて(売上を2倍等)見える化する
1.発 見
まず、何らかの問題意識、仮説を立てるところから始まります。例えば、
「なぜ、当社では残業が多いのか?」など問題意識を持つこと、または「売上が低迷しているのは商品の特性と、営業マンにミスマッチが起きているのではないか?」など仮説を立てるところから始まります。
2 分 析
この問題意識や仮説を分析します。この場合、まず何が原因かをできるだけ沢山書き出してみるのがポイントです。これを可能にする手法が「カード・ブレーンストーミング法」です。とにかく批判や評価はさておき、その問題についての要素を思いつくままにカードに記載して行きます。
そしてそのアイデアを以下に述べる、いずれかの手法において分析して行きます(ちなみに、アイデアは質ではなく、数が重要です)。
2-1 ポジショニング分析
カードを良く似たグループに仕訳して行きます。グルーピングできたら、その中から真因を三つに絞り、二軸図(下図参照)にして、図の中に三つの要素をプロットしてみます。
高
↑
| C
|
A |
価格 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー→高
|
| B
|
|
品質
※ 横軸に価格、縦軸に品質を置いた例 この軸はケースごとに設定する
2-2 ロジックツリー
3つに絞った要素を更に分解して、漏れなくダブリなく、書き出してみます。
例 ●絞った3要素(漏れなく、ダブリなく) ●更に分解 ●具体的アイデア
↓ ↓
・殺菌能力
|-----商品の価格を上げる---------------高付加価値の提供 ・香り
|
|
| ---------競合から自社にスイッチさせる ・ファストフード店等、 | |
| | 紙お絞りからスイッチ
| |
お絞りの売り上げを伸ばす--------- 納入先を増やす-------------------新規出店店舗に納入する ・店舗コンサルと提携
| |
| |
| |---------お絞りを使っていない店舗に新規納入する ・パチンコ店、美容院?
|
|
| -----------顧客1人当たりのお絞り利用料を増やす
| |
-----店舗1件当たり |
使用量を増やす--------|
|
|----------店舗の客を増やす
以下次号
小規模企業の賃金制度、管理職研修を得意としています。
文責 特定社会保険労務士 西村 聡
もっと見る :http://www.nishimura-roumu.com
●幹部は「考える力(ロジカルシンキング)」を鍛えよう その1 (H28.3月号)
今回は幹部の仕事力について考えてみたいと思います。そもそも仕事力とは何でしょうか?色々な要素が考えられるのですが、私はこのような公式が当てはまると考えています。
「仕事力」=「行動すること(行動力)」「×考えること(思考力)」+「良い人間関係(コミュニケーション力)」
行動力と思考力は掛け算になっていますので、どちらが掛けてもプラスになりません。つまりどちらも必須の要素です。これに良い人間関係が加わって初めて良い成果が現れる、つまり仕事力があるということになると思うのです。
今回取り上げるのは上記3要素の中の思考力についてです。ちなみに仕事における行動力とは、「良い習慣を継続し、新たな良い習慣を身につけること」です。ただ、良い習慣を身につけるにも、間違った方向へ進んでしまっては、良い成果を生み出す仕事力には繋がりません。
そこで、間違った方向へ行動を向けないためにも、経営幹部が身に付けておきたい思考力アップの方法をご紹介したいと思います。
思考方法の基本は、以下のフローチャートで考えます。
1 発見 -----問題意識を持つ、仮説を立てる、興味関心を抱く
↓
2 分析 -----まず紙に書き出してみる、数値化する、分類してみる
↓
3 表現 -----目的をハッキリさせて(売上を2倍等)見える化する
1.発 見
まず、何らかの問題意識、仮説を立てるところから始まります。例えば、
「なぜ、当社では残業が多いのか?」など問題意識を持つこと、または「売上が低迷しているのは商品の特性と、営業マンにミスマッチが起きているのではないか?」など仮説を立てるところから始まります。
2 分 析
この問題意識や仮説を分析します。この場合、まず何が原因かをできるだけ沢山書き出してみるのがポイントです。これを可能にする手法が「カード・ブレーンストーミング法」です。とにかく批判や評価はさておき、その問題についての要素を思いつくままにカードに記載して行きます。
そしてそのアイデアを以下に述べる、いずれかの手法において分析して行きます(ちなみに、アイデアは質ではなく、数が重要です)。
2-1 ポジショニング分析
カードを良く似たグループに仕訳して行きます。グルーピングできたら、その中から真因を三つに絞り、二軸図(下図参照)にして、図の中に三つの要素をプロットしてみます。
高
↑
| C
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A |
価格 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー→高
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| B
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品質
※ 横軸に価格、縦軸に品質を置いた例 この軸はケースごとに設定する
2-2 ロジックツリー
3つに絞った要素を更に分解して、漏れなくダブリなく、書き出してみます。
例 ●絞った3要素(漏れなく、ダブリなく) ●更に分解 ●具体的アイデア
↓ ↓
・殺菌能力
|-----商品の価格を上げる---------------高付加価値の提供 ・香り
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| ---------競合から自社にスイッチさせる ・ファストフード店等、 | |
| | 紙お絞りからスイッチ
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お絞りの売り上げを伸ばす--------- 納入先を増やす-------------------新規出店店舗に納入する ・店舗コンサルと提携
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| |---------お絞りを使っていない店舗に新規納入する ・パチンコ店、美容院?
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| -----------顧客1人当たりのお絞り利用料を増やす
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-----店舗1件当たり |
使用量を増やす--------|
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|----------店舗の客を増やす
以下次号
小規模企業の賃金制度、管理職研修を得意としています。
文責 特定社会保険労務士 西村 聡
もっと見る :http://www.nishimura-roumu.com