長野市の税理士　星野直信

　２００７年厚生労働省調査によれば、世帯別の平均所得は５６６万円であります。その中央値は４５１万円とのことです。中央値とは調査回答を順番に横一列に並べ、中央に位置する値とのことであります。比較的少数の高額所得者が全体の所得水準を引き上げており、平均所得金額以下が６１．２％であると報告されています。


（人材派遣会社の売上が伸びた）

　同じ年度で人材派遣会社の売上は４年前と比較すると２．７倍に達したが、一人当たりの給与は微減し、月額２４万円で年額は３００万円に達していない推測できます。正規社員の比率は雇用者全体で６４．４％でありますが、若者（２０−２４才）では５６．８％と非正規社員が増加しているのが現状とのことであります。


（税金が課税される最低限は）

　雇用の国際流動性がさけばれ、中国の賃金と比較され、生産拠点が中国に移転しており、賃金も３００万円台に低下すると伝えれおります。さて、所得税が課税される最低限は夫婦・子供２人世帯で、２００７年財務省調べで３２５万円とのことです。雇用の非正規社員化・雇用の流失が進めば給与の中央値は下がり、国民の半数は国税を納めないことになります。社会保障を維持させるために消費税増税だけで事済むのか、課税最低限を見直しが必要なのか政治課題であります。


（負のスパイラル）

　世界経済は百年に一度の大不況、貿易立国である日本は大きな影響を受けています。輸出が減少し、売値を下げてでも生産稼働を保つため価格競争をしても売上は伸びない、今上場大企業であっても倒産企業が続出、解雇者の増加は、さらに一般購買力の低下をもたらし、貯蓄の食いつぶしも限界があります。そこで、負のスパイラルを止めることが国の７５兆円の景気対策であります。国会の審議が早期に進みますよう願いたい。


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　税理士会長野県連から「退任のあいさつ」の原稿依頼がありましたので、下記の通り提出しました。


　本年３月末をもって、情報システム部長・専務・支部長・副会長と１０年間続いた県連会務従事から離れます。これまで岩崎県連会長を始めとする歴代の正副会長役員の皆様、最後に担当しました税務支援・広報・情報システム部長、事務局の皆々様に、これまで頂いたご厚情に、衷心より感謝申し上げます。

　この１０年間、税理士を取り巻く環境の変化におどろきを感じながら過ごしてきました。電子申告・アウトソーシング事業、ホームページ作成・電話FAXからメール・ＴＶ会議などの電子事務局化など１０年前には一部の会員しか予測できなかった事が現実となっています。税理士が身に付けなければいけない知識・技能の範囲が広がるスピードに、いささか好奇心の衰え感じる年になった今副会長という重責を降ろさせていただくありがたさを感じております。

　最後に、世界的な景気悪化で、私共のお客様は将来への不安を高くしております。変革の時代、税理士には「どうやって食べていくのか」への助言と、迎える増税時代に「公平・適正な課税負担」への説明が求められます。どうか税理士会が組織をあげてその期待に応えられますことを、心よりご期待申し上げます。


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　先週暖かい日が続き、少し薄着をしたら冷えて風邪をひいてしました。そして、人間ドックでは糖尿病の危険を指摘されここ数日落ち込んでいます。


（糖尿病）

　私の家系は糖尿病を患っている親戚が多く、医師からも遺伝的要因が高いと云われ、また、３０・４０才代から治療を始めている従兄弟からも「ようやく仲間入りか、インシュリン注射は大変だが、投薬なら早いほうがいい」と云われています。今週中に再検査をして治療方法を決めることとなります。


（日常生活を見直す好機）

　人と会い、飲食を共にすることが大好きな私にとって、食事制限は何とっても悲しい。しかしながら、一般的には会議等で飲食の回数は多く、家での夕食は少ないことも事実。幾ばくかの節制は必要であることは自覚しています。さて、静かな日々を過ごしてから、再検査を受け、これからの生活を見直していきたい。


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　第三土曜日の午後、NPOシニアの会第３７回定例セミナーは「遺言書を書こう　実践編」と題して、遺言書キットの著者大沢利允氏をお招きして開催しました。


（必要な事は分かっていても・・）

　遺言書の必要は分かっても書いていないのが普通。そこで、今回は実際に遺言書を例題に従って記入し、書き方を覚えることとしました。受講者は皆、エンピツ持参で、真剣に記入しました。


（簡単な遺言）

　夫婦間での遺言は「遺言者長野太郎は、一切の財産を妻長野花子に相続させる」で事足ります。意外に簡単であります。清書・押印・保管に３０分もいりません。遺産相続でもめる典型的な事例は、子どもがない夫婦で、二人で築き上げた財産であっても、法律上はご主人の兄弟姉妹も相続人となり、分割を主張されるるケースであります。遺言書があれば奥さんの生活を守れます。


（次回は絵解き）

　次回（３月２１日）は、かるかや山西光時の本堂で、住職の奥様から「刈萱上人・石堂丸親子のお話」と「地獄絵」などを絵解きを聞きます。日本人の生活にある人生観の源を再確認し、日本に繁栄をもたらし続けてきた慈愛に満ちたこころに触れていただきます。



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　２２日（日）衆議院議員小坂憲次先生が長野市若里市民文化ホールの確定申告相談会場を視察されました。その機会に税理士による後援会との懇談会に出席いただきました。


（推薦状の授与）

　懇談会の冒頭、来る総選挙に向けて政治連盟からの推薦状を小坂先生にお渡しし、税制改正について陳情を行いました。


（小坂先生の国会報告）

　小坂先生から議院運営委員長との立場での国会報告がありました。特に「一回ぐらい民主党に政権交代してもいいのではないか」とする風潮があるが、自治労・左派系団体を支持母体としている政党が民主党であることに認識して欲しい。学校で「日章旗を掲げること」「君が代国歌斉唱」に反対し、「先の戦争は侵略戦争である」とする労働貴族の日教組・自治労の主張を丸飲みしまう。また、連立を組む社会党・共産党の意見をも受け入れるとすれば、国際社会から日本が遊離してしまう。確かに、現内閣の不始末は反省し非難を受け入れ、正すべきは正さなければならないが、政権交代で混乱の中に日本を置くことは絶対あってはならない。


（税理士会の立場）

　税理士会は国民が安心し公平で豊かな社会が実現することを求め、党利党略で国会が紛糾し、結果国民生活が困窮する事がないよう安定した国政実現を願っています。


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