09年01月23日

弥生式

文京区の弥生町の言問通り添いに「弥生式土器発掘ゆかりの地」と
言う石碑が有ります。

20090123_01.jpg

明治17年に、此処の貝塚から土器が発見されその当時の町名が
”向ケ丘弥生町”で有った為この町名を取ってこの土器を弥生式土
器と付けられたそうです。
石碑を見て、あ〜ぁそうなんだ。と思って見ても良いし、何故?
ゆかりの地なんだと思って調べてみるのも悪くない。と言う所です
が、建築をやっている者としては別の思いが頭をよぎる訳です。

弥生と言えば縄文と言われるほどに密接に覚えているのですが、
建築で言えば1950代に近代建築の中の日本の伝統の位置付けの
「伝統論争」と言う事が有り縄文なる白井晟一と弥生なる丹下健三
という事で争われた事が有名です。

根津から弥生坂を上がって行く途中の石碑でそんな事を思い出しま
した。
09年01月23日 | Category: 雑感
Posted by: shimasekkei
09年01月21日

テオ・ヤンセン展

この前の日曜日、誘われるままに、テオ・ヤンセン展という展覧会
を見てきました。
まったくの予備知識が無いままでしのでどのような物なのか判ら
ずに見たのですが、結構面白かったです。

20090121_01.jpg

20090121_02.jpg


展示物は樹脂のパイプを組み合わせた物で、それらは「砂浜動物」
と言われ、風力を利用した生命体であると書かれていました。
それでも展示物を見ているだけでは、へーそうなの!と言う感じ。
暫くするとテオ・ヤンセン氏が自らの作品「Animaris Modularius」
の説明が始まり、作品の動く様子を見せてくれたのですが、実際
に動く姿を見ると、これが風力だけで動くかと思うと凄いです。
そしてこの作品にはセンサーが付いていて水を感知すると反対方向
に進むと言うシステムになっている、との事でしたがそのセンサーも
全て樹脂製で電力等は一切使用していない所がまた凄い。
このテオ・ヤンセン氏の事については下記のHPをごらんに成ると
理解できると思います。

和蘭生活事始
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/holland_s/07/

そんなちょっと面白い展覧会に行ってきました。

テオ・ヤンセン展
http://hibiya-patio.under.jp/theo/

Animaris Modulariusの動画
09年01月21日 | Category: 日記
Posted by: shimasekkei
09年01月20日

チャンス

昨日の日経新聞のネット版NIKKEI NETの経済ニュースに不動産取引
額8割減08年10-12月と言う見出しがありました。

このような記事はネット版なのでリンクを張ってもリンク切れし
てしまうのが殆どなので、要約すると。上場企業などによる不動産
取引が低迷していて2008年10-12月の取引額が前年同期に比べて約
8割減少していて年間でも半減している。年明け後もこの傾向が続
き統計に表われない中小・零細企業の取引を含めた実績も、同様な
傾向が有るだろう、と言う内容です。

このようなニュースはタイムラグが付き物で実際には不動産取引は
昨年当初から落ち込んでいる事を実感していたので、私には当然と
思える記事内容です。そしてこの記事から住宅を建て様と考えて土
地を探している人にはチャンスだと言う事です。

これからもっと景気が悪くなるかもしれないという時に何を言って
いるのだ、と思われるかもしれませんが、このような時期だからこ
そ自分が望む土地を落ち着いて選ぶ事が出来るわけです。

このような時に、不動産の取引で、「早く決めないと次の人に決定
してしまいますよ。」と言われる心配は有りませんからね。
そして当然の事として、不動産の投資会社が不動産価格を上げて来
たので、その部分の需要が落ち込んだ分不動産価格が下がる事に繋
がると言えます。

そんな設計とは直接関係無い記事のようですが、不動産か価格が下
がると言う事は、それだけ建築費に予算が回せる訳で、住まうと言
う身体の皮膚の延長線にある住宅がより良い物になる訳なので、
不動産価格は結構設計に影響する訳です。
09年01月20日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年01月19日

山王鳥居

街を歩いていて見ているようで見ていないなぁ、と、思わせる事に
良く出会い、反省す事があるのですが、そんな出来事の1つで赤坂
に行った時に日枝神社を通った時の事。

この神社の位置はホテルニュージャパンが有った近くで、一般の人
にはこのホテルが1982年に火災になった事で知っていると思い
ます。
建築的にはこのホテルの設計は佐藤武夫で、形態がフラクタル構造
をしている事で知られていますが、ホテルが火災に遭った時にプラ
ン的な事が取り上げられた為か、イメージが悪いようで設計者の作
品集などには掲載されていないようです。

そんなホテルの事が気になっていたのか、見ているようで見ていな
かったのがこの日枝神社の鳥居で良く見られる鳥居とは少し違う形
で鳥居に関心を持っている私としては、見落としていたと言う感じ。

20090119_01.jpg

この鳥居は山王鳥居という形で明神系鳥居の一種、良く見る鳥居の
形とは違い笠木の上に屋根が乗っているような形が特徴で別名を
破風鳥居や合掌鳥居と言われているようです。

20090119_02.jpg

そんな鳥居をくぐると社殿に向かう階段が有るのですが、現代的に
階段の横にはエスカレーターが設置され足の悪い人にも便利なよう
に出来ていました。そして本殿から正面の階段を下りたのですが
何と正面よりも脇から上るほうが立派に出来ていたのには驚きで、
そんな驚きの有った日枝神社でした。
09年01月19日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
昨年の5月から始まった鈴木博之教授退職記念連続講義「近代建築
論」も昨夜で最終講義で何とか時間のやりくりを付けて聴きに行き
ました。

20090116_01.jpg

昨夜は早稲田大学教授の石山修武でしたので、定時前に着いたので
すが会場に入りきれない程の人で流石だなぁ、と思ったのです。
講義の内容はと言えば、講義名の”「近代とは何か」総まとめ”と
いう内容とはずらして鈴木博之作家論が展開され、鈴木教授の業績
を保存、様式、地霊、装飾と分類し、その多面性を持ちながら実は
同一性を持っているという結論に結んで行った講義内容は内容が濃
い物で、鈴木教授に「立派」と言うのはのような時に使う言葉では
ないかと、言わせる物でした。

この一連の講義の内容に付いては3月頃に本が出版されるそうなの
で楽しみの1つでは有ります。
09年01月16日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
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