08年12月16日

引渡し準備

以前お話いたしましたコンバージョンの工事が終盤に成りましたので、
事務所検査をしました。

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2階廊下の新旧取り合わせ部分です。

改築工事と新築工事との違いは当然ですが以前の部分が残っている事な
ので、新しい所と以前の所との接点の部分の仕上がりをどのように評価
するかという問題が有り、頭を悩ませるのですが、今回の工事は悩む所
は少なかった方で、細細とした所の修正を指示する程度でした。

これでやっと引渡の下準備が整ったのでした。
08年12月16日 | Category: 工事
Posted by: shimasekkei
08年12月15日

土曜の夜は

土曜の夜は国士舘大学のホールで槇文彦講演会「グローバリゼーション
のなかで建築を考える」が開催されたので聴いて来ました。

20081215_01.jpg

槇文彦氏はモダニズム建築の正統派を貫いている建築家で、私が好きな
建築家の一人でも有り、聴くのを楽しみにしていたのですが、期待に違
わず貴重な話しの数々が有り充分に楽しめて良かった、良かった。
そんな訳で現場でしか聴く事が出来ない話の一部のご紹介。

20081215_02.jpg

その中の1つが名古屋大学の豊田講堂の話で、この大学は今年ノーベル
賞で話題になっていますが、その講堂はコンクリートの打ち放し(うち
はなし)で出来ているのですがその建物の増築改修工事で、このコンク
リートの打ち放しを残すため表面を3センチ削って5センチ打ち増した
事や、設計図をインドで、ル・コルビュジェに批評(講演ではクリティ
してもらったと話していた。)して貰い、随分と気に入って貰ったが柱
だけが気に入らなかったと言う事です。

因みにコンクリートうちはなし、と言う表現は私がこのブログの始めの
頃「仕上げのこと」で書いていますが、20年程前に槇文彦さんから聞
いたのがきっかけです。現在でも建築家の口から「うちっぱなし」と言
われるのは気になる表現では有ります。
08年12月15日 | Category: 日記
Posted by: shimasekkei
08年12月13日

けらば

屋根で切妻屋根の妻側の端部の事を螻羽(けらば)と言い、この所に用
いる瓦の事を螻羽瓦(けらばかわら)と言いますが、現在では切妻屋根
の妻側ばかりでなく他の屋根形態の妻側の事もケラバと呼んでいます。

20081213_01.jpg

このケラバ、文字からすると1文無しになる意味の隠語として使われる
あの「オケラ」の語源の一説がある螻(けら)というバッタのような虫
で地中にもぐって行く虫と同じ文字。
その虫の羽根がどうして端部を指すようになったのかは判りませんが、
今度調べてみようかな、と思っています。

まぁ、世の中の言葉もそうですが建築用語も語源がハッキリしない言葉
も結構ある物です。
08年12月13日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
08年12月12日

視線

生活をしていると他人の目線という物が結構気になるという話は良く聞
く事です。
目線が気にならなくて開放性を確保する方法は幾つか有り、その建物が
建つ敷地の近隣条件などを考えて提案をしていて、写真の方法もその中
の1つです。

20081212_01.jpg

今回紹介する敷地は北側に塀が有り隣家が2階建てで隣家からの目線が
気になるのですが、隣との距離があまり無く北側の部屋で窓を取れるの
は北側だけという条件です。

北側の窓のガラスを型ガラスを用いれば良いのですが窓の外の部分も取
り入れて開放感を少しでも演出したいためにあえて透明ガラスとしたた
め窓の高さを隣との塀がある高さよりも低くして解決しました。

20081212_02.jpg
窓から見上げるとこんな感じ

そして塀を光が反射するように白く塗装していて少しの空地に何か置い
て遠近感を持たす事ができるようにしています。
08年12月12日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
最近メディアなどであまり耳にしなくなったシックハウスという言葉で
すが、わざわざ取り上げなくても良い状態に世の中がなって来ていると
言う事でしょうか。

住宅ではシックハウス対策が施される事として確認申請のときに仕上げ
材や下地材のホルムアルデヒド放散量の提示とそれに伴う換気計算を示
さなければいけないことになっていて人体に与える害は建築物からは相
当軽減されて来た感が有ります。

20081211_01.jpg
この写真の部屋の仕上げは生石灰クリームを塗った物でシックハウス対
策も考慮した仕上げとしています。

そんな事を思っていた先日、植物の遺伝子を組替えた植物で光合成され
て二酸化炭素をでんぷんなどの有機物に替えるのと同じようにホルムア
ルデヒドを有機物に変える事ができるようになったと報道されていまし
た。そうなるとその植物を室内に置くと自然にホルムアルデヒドを無害
化してくれるので科学物質過敏症の人には特に朗報です。

早い製品化が望まれる所ですが、未だ実験段階だそうで実現化の目処は
建っていないようです。そんな記事の中で、この実験に使われた植物の
1つがシロイヌナズナと有りました。植物で「イヌ」と付いているのは
役に立たないと言う事を指しているのでこの植物の名前は返上されるの
かも?

そんな事は無いでしょうが世の中何かの役に立つ物だと一人合点したお
話でした。


AFP BBNews
シックハウス症候群を防げるか、近畿大・京大が有毒物質を吸収する
植物を開発

08年12月11日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
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