07年09月25日

簡単な省エネ法

地球の温暖化が言われ今年のように冬が暖かく竜巻などの被害が出たり
するとその温暖化の影響を身近に感ずる人も多いのではないでしょうか
温暖化の防止対策として二酸化炭素(CO2)の排出量の削減が言われ
ています。住宅建築でも外断熱、高気密住宅、パッシブソーラーや
バウビオロギーなど色々な省エネの方法が行われています。

国からはエネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)が昭和54
年に制定され徐々に改定されいて、法律に基づいた判断基準が示された
上で国土交通省から設計と施工の指針が出されてる状況です。新築住宅
や家をリフォームする時などはその方針に添った物にすれば良いですが
現状の住宅は何ら変わりが無いので長期間における削減計画となります

そこで、簡単に出来る省エネの方法を1つ提案します。部屋の温度を保
つ為に冬は暖房を夏は冷房を使うのが一般的です。では部屋の温度はど
のようにして変化するのでしょうか?建物が外部との温度差によって変
化します。

断熱をするのは有効な手段ですがリフォーム代金が高額になるので他の
方法として窓の上に庇を付ける事は有効な方法です。家がある場所に
よって太陽の位置が違いますので庇の出の長さは一様では有りませんが
庇を付けると夏の光を遮り冬の光を入れる事に役立ちます。

そんな簡単な事でも役に立つ事が有りますので夫々に工夫をする事で省
エネになると言う提案です。
07年09月25日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年09月24日

検査済証

建物の工事が完了すると、確認申請を提出した所(役所に出せば役所
民間検査機関に出せばその会社です)で完了検査を受ける事になります。
そして、検査をしましたと言う証明に検査済証が交付されます。しかし
この検査済証を貰わない話を結構聞きます。貰わない理由として、完了
検査を受けた時に是正支指示が出たけれど直したくないので放って置い
たとか、小屋裏収納の天井を高くしたので完了検査を受けられない等で
す。その事自体立派な法令違反ですが皆さん罪の意識が無いようです。
自分の家なんだから好きにして何が悪いとも言われる。と言うです。
昔、大手ゼネコンの監督の家の建替えをお手伝いする事になった時の事
自分で設計して構造計算も自分で行った建物でガレージ部分を鉄筋コン
クリートで作ってあったのですが、その建物は完了検査を受けずに住み
始めてしまったのです。そして今回の計画ですがガレージはまだ使える
からガレージを生かした家にしたいと計画が進み、いよいよ確認申請と
なったのですが、検査済証が無いためにガレージ部分の撤去を求められ
た事が有りました。いくら自分で作った物だから安全であると主張して
も聞き入れて貰えません。泣く泣く壊して新たに作る事になったのです。
検査済証さえ交付されていればこの様な事は無かったのですが、後の祭
りとなってしまいました。但し検査済証さえ受理できればいいや。など
と邪心を起して交付後に改造する事は止めた方が良いですよ。建築基準
法は安全を守るためにも有るのですから、それを犯すのは自分の安全を
放棄する事にもなるのですから。(^_^)
07年09月24日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年09月23日

N値

設計相談をしている時の事、地盤の話で、「ハウスメーカーに依頼して
地盤調査をした説明を受けて、N値(エヌチ)が5有りますので地盤は
5トン有ります。と聞いたので地盤は大丈夫です。」と答えられた事が
有りました。随分と乱暴な説明をするメーカーですね。とお話したので
すが。そもそも地耐力(地盤が5トン)とN値とは同じでは無い事の説
明が出来ていません。そして現在では単位が国際標準になったために
トン表示にする時は気を付けないといけないのです。まずはN値ですが
世界標準の試験方法の標準貫入試験という方法で、「ロッド(棒)」と
「おもり」と「ノッキングヘッド(おもりで叩かれる円筒状の物)」と
「スプリットサンプラー(土を採取する部分が有る先が尖った円筒状の
長い物)」の基本構成で、スプリットサンプラーが30cm入って行くのに
おもりを何回落下させたかをNで表してそれをその土のN値としている
のです。ですから土の種類によってN値の評価が変わってきます。とい
う事ですから単純にN値で地耐力を考えると大変な事になりますしN値
と地耐力は同数では有りません。住宅などの建物に採用している地盤調
査の方法はこのN値を算出する為のもっと簡単な方法のスウェーデン式
サウンディング調査で行っているのが殆どですから注意が必要です。
必ず専門家に試験結果のデータを見てもらう事をお勧めします。


07年09月23日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
家の中でもパブリック(公的)とプライベート(私的)な場所があると
思っている人はいますか?多くの人たちと話をして来た経験から感ずる
事はこの認識が殆ど無いと言えます。

この考えは欧米の人たちとは違い日本独特の考えと言えるかも知れませ
ん。自分の家にそんな区別がある訳が無い。家族間で隠し事など有って
はいけないなどの声が聞こえて来ます。
と、以前ですとこの様な事を言っていたのですが最近の社会情勢を反映
した社会学者の論評などですと家の中での個室化が進んでいて私的空間
が拡大している事で家族間の結び付きが希薄になっているという事です。

家族間の関係が希薄になった上に、夫々の家が近隣社会との関係も希薄
になっているとすれば。家と言う無機的な箱が並んで街を形成しつつあ
る事になります。
その様な現実を突き付けられて、設計している人間としてどのような回
答が出せるのか考える日々が続きます。
07年09月16日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年09月15日

琉球畳

部屋に畳を敷く事で打ち合わせをしている時に、琉球畳をお願いします
と言われる事が結構多くあります。

いきなり畳表の材料の事を言われるので戸惑ってしまいますが、よく話
を聞いてみると、縁なしの畳の事を指している様です。色々な雑誌など
を見て縁なしの畳を琉球畳と表示している事が多いようで、この様な事
から本来の意味から段々と違った物に変わって行くのではないかと心配
させられます。

そこで、琉球畳ですが、本来は琉球藺草(リュウキュウイグサ)を2つ
に裂いた畳表を使った畳を言います。

この畳は藺が強いので畳縁を使わないので、縁なし畳の事を琉球畳と言
われるようになったようです。しかしこの畳表の琉球藺草の産地は沖縄
地方ではなくて九州、四国、静岡などで生産されているのが現状です。
現在では藺草は中国からも輸入されていますからどれが本当の琉球畳を
指すのか普段接していない我々では目利きは難しいのが現状です。

当然のように国内産は中国産より値段が高いし、工業製品の均一さに慣
れた感覚からすると見栄えも悪いです。そのような事も有りますので実
際の畳を見て貰ってから材料の決定をお願いしています。

こんな事を書いていますが、その内、畳表を返して使うなんて事を知る
人が殆どいなくなって仕舞うのではないかと、ふと思ってしまいました。
07年09月15日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
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