小竹です。

仕事柄、これまで「遺言」をこれから書こうか・書くまいか?と揺れる何人もの遺言者もしくはその候補者に会って来ました。。。
心がぐらぐらあるいは振り子のように揺れるのは当然です。それこそ一生を賭けての大仕事に違いの無い筈ですから。。

先祖、肉親、我が人生、残された相続人(配偶者・子供・兄弟等)を思い詰めて、後世に遺恨を残さぬようにある意味真の「命懸け」の重圧に高齢でありながら押しつぶされそうになる方も少なくはありません。

そんな時、単なる法的な手続きに事務的に関与するだけでなく、「遺言者への心のケア」「相続人からの信頼も得られる」専門家が嘱望されるのです。
ある意味、依頼者や相続人を家族のように想い、かつ先方からも心から慕われる存在にならなければなりません。

ここが、相続業務に携わる上で、一番肝心な資質と言えるでしょう。

遺言者の不安を紐解き、相続人に対しては遺言者の意志を尊重しつつ、後日の争いの未然の回避を法や数字できちんと説明し、あらゆる関係者の立場で複眼的に物事を判断できなければならないからです。

私は、この分野の仕事をしていて「先生にお願いして本当に良かった」と言われた時の、依頼者や関係者の方々の温かな言葉と表情のひとつひとつを決して忘れたことはありません。。。