国の医療費抑制に従い、2006年より診療報酬の新体系が導入、医療の必要度が低い患者の報酬は大幅に引き下げられています。慢性期の高齢患者は2035年まで増加しますが、厚生労働省(厚労省)は介護型ベット全廃、医療型ベットは全国で25万床から15万床に減らす方針でいます。


(老後の生活を見直し)

 昨年から「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の字句が国の方針に従い氾濫しています。運動不足や食生活の変化などから、脳卒中、心臓病、糖尿病など生活習慣病が増え、国民医療費の3割を占めています。この疾病は、寝たきりや障害をもたらします。医療費抑制を目指す厚労省はこのメタボリックシンドロームに着目した新しい健診「特定健診」と生活習慣の改善を促す「特定保健指導」を各医療機関が行うことになりました。


(健康指導が目的、健診は手段)

 これまでの健診は、医療機関が個別疾患の早期発見・早期治療を促す患者の拡大が目的としていました。病気になっても受け入れるベットが無いこれから、今でさえ3千万にいると云われる内臓脂肪型肥満に着目した生活習慣病予防のための保健指導を必要とする者を抽出する健診に変化します。


(自分のエンディングはどうする)

 慢性病になっても受け入れる病院にベットが無く、医療難民にならないために今から何をすべきか考えなければいけない。年一回健診を受け、保健指導を受け、自分自身のライフスタイルを改善することが現代人の役目であります。中年になれば、健康生活を持続させることに関心を持ち、家族に、周囲へ負担を軽くさせるのが思いやりであります。



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