秋は収穫の季節、そして、雪が舞う前に、冬に備えて漬け物作りに忙しくなるのが信州の風物詩であります。我が家も野菜と新米を求めて、飯縄町牟礼の直売場に紅葉見物を兼ねて出向きました。途中、道路の際にあった看板に注目。森林税事業の現場がありました。


(新税 森林税)

 森林税は、今年の四月より、長野県の個人に年間500円・法人に均等割額の5%、税収規模は年間6億8千万円程、活用事業はこれまで整備が進みにくかった集落周辺の里山における森林としての機能回復を図る間伐等の整備事業に約2億投資されます。http://www.pref.nagano.jp/rinmu/rinsei/01kikaku/minna/katuyou/zigyou.htm


(生き返るか森の命)

 燃料としての薪が使われなくなり、里山は放置され、地面の日光がとどかず、植物の光合成ができなくなり、腐葉土が蓄積されなくなりました。結果、木々の根は弱くなり、強風で倒木、集中豪雨では表土が流され、根元はガラバ状態で、山が崩壊する危機にありました。そんな森林を回復しようとするのが森林の整備事業であり、財源として森林税が求められたのであります。


(追い風)

 日本はこれまで、建設用材・製糸業用材の原木を安価である海外に求めてきました。最初は東南アジア、枯渇すると、北米・ロシアから調達してきました。自然破壊・各国の資源保護から、今後用材の調達は困難・価格の高騰が予測されます。そこで、国内の森林整備に期待が高まってきております。9月に北海道苫小牧の製紙工場周辺で見たパルプ材の伐採光景が全国、特に長野県で雇用確保の見地から見られることを切に願います。


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