日本陸軍の将軍石原完爾は、満州国を建国し、日本の植民地傀儡国家とするのでなく、「五族協和・王道楽土」をスローガンとして「大同の世」の実現を図った戦略家であります。満州国での壮大な試みは、敗戦後日本の50年間を繁栄もたらした「日本株式会社」のグランドデザインとなったことは周知の通りであります。


(私の関心事)

 私の家は没落士族で家の再興目指して祖父は満州に渡りました。その満州はどの様な国家戦略で建国されたのか?その中心人物とは誰か。そして、その人物は日蓮宗徒であることを知り、母親が信仰したのも日蓮宗、東京での下宿先が2.26事件指導者北一輝を庇護した日蓮宗の幹部宅であったこと、「一天四海皆帰妙法」とする宗旨とは如何なることなのかが私の関心事でありました。同じ日蓮宗徒である稀代の戦略家はどの様な考えをもっていたのかをこの本で知り、理解が進みました。


(戦略家は解く、日本のとるべき道)

 現在も、米国・中国・韓国・北朝鮮は日本へ「時効ない戦争犯罪」を追求し、日本を永久的に旧連合国の働き蜂にすべく、様々な手段・恫喝で独立日本の国家的・民族的アイディティの再建を妨げ、日本の敗戦コンプレックスを持続させようと常に画策し成功していることは事実であります。戦略家石原完爾は60年前にこの悪循環を予測し、如何に断ち切るかの処方箋を開示しています。このPHP研究所発行、佐治芳彦著「石原完爾の予言」は一読の書であります。



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