4月から、40歳以上を対象としたメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した健康診査(特定健康診査)および保健指導(特定保健指導)の実施が義務付けられることになりました。
厚生労働省は、糖尿病などの生活習慣病を予防し、医療費の削減を目指しているみたいですが、思惑通りに進むかどうでしょう・・・
そもそもメタボの原因となる生活習慣の乱れは、自分の責任もあるでしょうが、労働環境(ストレス、雇用形態格差)などによっても左右されます。もちろん長時間労働や仕事上のお付き合い等でも。本来の目的である生活習慣病の予防よりもメタボ予防とその効果、に注目が集まると(可能性大)、たとえば癌(がん)や鬱(うつ)病などで痩せても、対メタボ成果と評価される懸念もあります。痩せていればいい、という風潮が会社で前面に出てこないか心配です。
皆さんも「メタボ」に気をつけましょう! 

ちなみに「メタボ」とは
動脈硬化性疾患(心筋梗塞や脳梗塞など)の危険性を高める複合型リスク症候群を「メタボリックシンドローム」と呼ぶそうです。日本内科学会の8学会が日本におけるメタボリックシンドロームの診断基準をまとめ、2005年 4月に公表しています。それによると、必須項目となる内臓脂肪蓄積(内臓脂肪面積100平方cm以上)のマーカーとして、ウエスト周囲径が男性で85cm、女性で90cm以上を「要注意」とし、その中で ?血清脂質異常(トリグリセリド値150mg/dL以上、またはHDLコレステロール値40mg/dL未満) ?血圧高値(最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上) ?高血糖(空腹時血糖値110mg/dL)の3項目のうち2つ以上を有する場合をメタボリックシンドロームと診断する、と規定しています。