「満を持す」という言葉がある。

意味は弓を射るときに標的に向かって、いつでも、発射できるように狙いを定めて弓の弦を満々と引いている状態をいう。

何事もこのように順分な事前調査が出来て、全員の意識が集中すれば、自ずからうまく行くものであるが、現実には、なかなか、そうは行かない。

どんな大手企業でも「万全の備え」とばかりでは、進められない。

しかし、一つ大きく違う点は、川上に存在するだけに、現実の動きを客観的に見ることができるので、余り振り回されないのである。

その分、準備を周到に進めることができる。

川下に近づく程、現実に直結するので、そういう余裕に欠ける。

経営コンサルタントとして「先達」として、お客様に徒然草にあるように「少しの事にも先達はあらまほしき事なり」と思ってもらえる存在になりたいと思う。