本日は「終戦記念日」平和への感謝の日であります。先人の犠牲と努力のおかげで、現在衣食住は満ちていますが、心は病んでいる実情を知りました。
 過日、「教誨師の役割と収容者の現状」と題するお話を長野刑務所教誨師から聞きました。平成18年5月、「監獄法」から「刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律」に変わりました。刑務所に収監される受刑者の社会復帰を目指し、心の奥にある「善なるもの」を導き出すことと、社会でも受刑者を受け入れる姿勢を大事にしていくことが願われているとの事でありました。



(教誨師の役割)

 教誨とは、字義的には教え諭すことであり、宗教教誨とは、全国の刑務所、拘置所、少年院等の矯正施設において、死刑確定者、受刑者、非行少年等の被収容者に対し、各教宗派の教義に基づき、徳性の涵養又は徳性の欠陥を補正し、正常な人格を付与する作用であります。これらの活動を矯正施設からの要請を受け、ボランティアとして行っている民間の宗教家が教誨師であります。



(収容者の実態)

 1人当たり一年間に280万円の国費(税金)を使い刑事施設収容者は75,289名(平成16年度平均)、内外国人収容者4,468名、高齢化が進み40才以上内32,638名・60才以上内7,381名、内覚醒剤関係受刑者14,334名であります。再犯率は高く、金が無くなると犯罪を犯し、20犯35犯といたった受刑者もいる。また、八畳一部屋に6名でストレスがありケンカをし、独房に入りたがるケースもあるとのこと。