今年の4月5月にわたって善光寺御開帳があります。信州の山深き里に弥勒三尊をお迎えし、国宝としての大伽藍を1300年維持してきた一つの経営組織である善光寺を考えてみます。
 先ずは御開帳の歴史ついて、昨日(6日)長野信用金庫本店営業部信用会定期総会の講演会は「牛にひかれて善光寺」との演題で、若麻績侑考淵之坊住職から善光寺御開帳の歴史をお話しいただきました。その席で配布された資料には下記の記載がありました。


(善光寺前立本尊御開帳)

 数え年で7年に一度(現在は丑と未の年)、秘仏であるご本尊様のお身か代わりとして、まったく同じお姿の「前立本尊」様を本堂にお遷しして全国の人々にお参りいただく盛儀です。4月から5月にかけて行われ、平成15年の御開帳には628万人の方が参詣されました。


(御開帳には出開帳と居開帳とがある)

 御開帳には信州善光寺において行う居開帳(ご回向:いがいちょう)と、善光寺の本堂・三門・経蔵・仁王門等の諸堂建立の勧進のために行う開帳を出開帳(でがいちょう)とがあります。出開帳には回国開帳(かいこくかいちょう)・三都開帳(さんとかいちょう)・所縁開帳(しょえんかいちょう)があります。前立本尊の開帳とご印文(お釈迦様からの法系につながること:御印文頂戴(ごいんもんちょうだい)で浄財を集めた。


(御開帳で資金調達)

 秘仏の弥勒三尊をお納めするに相応しい仏閣を維持するには並大抵の努力では適いません。しかも、交通機関の無かった昔では、信州の山里に多くの参詣者を迎えることはできません。そこで、全国に善光寺というお寺が125寺、善光寺と同じ弥勒三尊を奉るお寺は500寺を数える程に、広くご縁を結び、御開帳を始めとする諸行事で資金調達をしてきたと考えます。

 では次回は、宣伝広報活動の一つ落語「善光寺お血脈」をご紹介します。


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