前回(2007.11.01)は、コーチング実践編第一弾としてコーチングスキルを使うにあたっての前提となるラポール(信頼関係)作りについて取り上げました。今回は、ラポールを土台として展開していく聞くスキルについて、2回に渡り取り上げます。

◆聞く
 誰かに話を聞いてもらうことは、多くの人にとって驚くほど、心地よい体験となり得ます。もしもあなたの話し相手があなたに全神経を集中させて、あなたの発する言葉ひとつひとつに興味を示し、心から共感してくれたとしたら、どんな気持ちがするでしょうか?このような気持ちで話を聞いてもらえると、人は自分が尊重されているように感じ、自分という存在をより強く認識するようになります。
 相手の話を否定したり、疑問を挟んだり、意見を挟んだりしないで、最初から最後まで聞く事ができれば、相手は単に話を聞いてもらったというだけでなく、自分を受け入れてもらったと認識します。そして、それは相手の安心感を大きくすることにつながります。人の話を聞くという能力は、個人差はあるにせよ、誰もがもともと持っている資質です。それでは、次に聞くスキルについて具体的にご紹介します。



◆聞くスキル

1.うなずき
  話す事への同意や受けとっている感じを与えます

2.相づち
  相手のスピードやトーンに合わせて相槌を打つことが大切です
 
3.オウム返し
  キャッチボールのように、ボールを相手に投げる、そのボールが相手から返ってくる感じです 

4.接続詞
  「それから」、「もう少し詳しく聞かせてください」と相手の話を促します 

5.アクティブリスニング
  拍手したり、褒めたり、タッチングしたり体を使います

6.ブロッキング

1から5のスキルは大事と分かっていても、ついつい自分の気持ちや価値観にこだわってしまいがちです。
次回は6のブロッキングについて、もう少し取扱います。
文責:ヒューマニー事業部


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