27日火曜日は、定員50名に300名の申込があり会場変更のあった研修TKC関信会「後継者塾 講師団研修」に参加しました。先ずは、定員の6倍、関東信越6県から集まった関心の高さにTKC会員の見識の高さを知りました。


(テキストの工夫)

 会員には製本されたテキストが事前に提供されていますが、当日はホームページから副テキストを各自ダウンロードして持参してくるよう指示がありました。受講料を低価格にする工夫と理解しました。テキストの準備は事務方としてマンパワーを求められ、受講者には受講料アップとして跳ね返りますから各自でダウンロードすることは次善の策であります。


(研修内容)

 講師団研修でありますので、研修企画をどう立案するのか、どの機関にプロポーズするか、講演内容をどう組み合わせるのか、などが主内容でありました。私はこの研修の目的は「税理士事務所のお客が「消えていく」現実を目の前にして、お客様サービスとして何を回答とするか、何を行動するか」であると理解して参加しました。


(日本の現実)

 狭い国土・資源なし、人口減と言えども1億2千人を豊かな生活を維持させるには優秀な輸出産品の創造しかあり得ません。今まで大量生産・大量消費産品で潤ってきましたが、中国・韓国・東南アジア諸国に取って替わられています。地方の中小企業は大企業の下請けとして生産技術を磨いてきました。商店もマスコミで大宣伝された大量消費商品販売に従事してきました。これからは違います。独自にニッチな世界に通用するオンリー製品を保持すること、消費者にこだわりをアピールする商店経営に大転換しなければ生き残れないことになっています。


(今、行動しなくてどうする!)

 政府の方針は「国際競争力の確保」であります。リーディングヒッター(首位打者)を家電・車という産業だけに頼ってはいられません。日本というチーム全員野球で多くの産品を創造しなければ日本国民が豊かな生活を享受し続けられません。では職業会計人として何をすべきかを考えました。地域振興を担う各種団体と協働し、変革へのムードを醸成する運動に従事しなければなりません。今行動しなければ坂道を転がり始めた地域経済・お客様の業績悪化を止めることはできません。

・・・イメージ図・・・

[求められるステップ]
入門編・・何をすべきか・・改善実践編・・モニタリングと目標達成への歩み

[求められる提供サービス]
創業塾・・・・経営革新塾・・・IT経営・SaaS活用・・IT経営実践と高効率経営実現
後継者塾・・IT成熟度分析・・ITコンサル受入・・・月次決算:税理士の舞台

[期待されている担い手]
TKC会員・商工会議所・・・・TKC会員・ITC・・・・TKC会員・ITベンダー

[変わるマインド]    
大量生産・大量消費前提の・・小ロット多品質生産能力・・・・・国際競争力を持つ
大企業の下請体質・・・・・・・・・オリジナル独自商品の創造・・モデルは長い歴史ある
思考省略・・・・・・・・・・・・・・・・・自社の舞台:事業ドメイン・・・・ドイツマイスター制度
大量消費商品販売・・・・・・・・・高収益商品の確保・・・・・・・・・北イタリアの家族経営


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