善光寺には極楽往生を約束してくれる仕掛け(儀式)に、「御戒壇めぐり」があります。擬死再生で「戒壇とは古来、霊が集まる「あの世」と認識された場所である。そこへ入ることは死ぬことであり、そこから出てくるとことは生まれ変わることである」とされ、汚れた生命を浄化し、再生する仕掛けとされています。(引用:宮元健次著善光寺の謎)


(御戒壇めぐり)

 善光寺本堂の内々陣の右手に下がる階段があり、善男善女は暗黒の闇の中を右回りに手探りで進み、御本尊様の下の「極楽の錠前」の触ることが出来れば、本尊・阿弥陀如来と結ばれ、極楽往生がかなうとされている。


(生まれ変わる産道)

 暗闇の中に入り、先ず擬似的な死に出会い、阿弥陀如来の胎内を通り、再び現世に再生する場所が「御戒壇めぐり」であります。特別な修行もお経もあげることなく、ただ暗闇から明るい現世に帰ることで、これまでの人生を悔い改める機会を頂けるのであります。


(ビジネスシミュレーションゲームと類似)

 ビジネスを学ぶ手法に「シミュレーションゲーム」あります。ゲームですから様々な展開で、値付けの失敗から受注減・借入増加・債務超過・市場からの離脱・倒産などの場面に直面し、経営意思決定の誤りを疑似体験できる仕掛けであります。経営者に日常のビジネスを悔い改めるツールとして活用されています。


(成功体験を見直す)

 人はとかく、自分の成功体験に縛られる傾向にあります。その成功体験が時代に合わないことを自覚しても、日常行動を変えることが出来ず、成り行きのままに流されて行きます。自分を見つめ直す機会「御戒壇めぐり」等の仕掛けを持ち、自分の「仏法僧」を育てることが肝要であります。


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