なぜ数字が大事なのでしょうか?
商売は数字で全てが決まるといっても過言ではないでしょう。店舗戦略、商品の見極めも数字で判断できるからです。

お店の数字に強くなることが、儲けることに直結すると言われます。それは、商売のいろいろな段階で数字が関わっているからであり、商売から数字は切り離せないからです。100万円販売したとすると、そのうち利益はいくらなのか、いまコストはどのくらいかかっていて、それは適正なのかを判断する必要があります。
店舗にかかる年間の経費が2,000万なら、いくら売れば利益が出るのかがすぐに答えられる必要があります。
たいていの人は、数字が苦手です。でも、ちょっとした計数や数字の知識があれば、そしてその知識を活用できれば、必ず商売のプラスになります。売れている店はもっと利益を出せるようになるでしょうし、利益を生み出せるように変わっていくでしょう。


商品を仕入れる場合でも、1品1,000円で販売している商品ならどのくらいの価格で、そしてどれくらいの量を仕入れればいいのでしょうか。
また、シーズン末期になって売れ残ったとしたら、最初の販売価格から、最終利益を確保するには、どのくらいの割引がよいのかを決めるにも、すべてが数字と直結しています。
今のような厳しい時代は、思いつきの商売でなく、しっかり考えて、計算して判断していく必要があるのです。とくに責任のある立場となった店長や、自分の判断が全てを決定してします個人店の経営者にとっては、売上高や仕入金額、人件費、その他経費を考えて、最終利益が出るような判断ができなくてはいけません。


「売れていないから数字どころではない」ということでは、いつまでたっても正しい決断や判断ができません。繁盛しているときはお客様で混雑しているから安心で、「そんな細かいことは好きじゃない」「数字なんていらない」ということでは、自店の本当の姿がつかめず、正しい次の手が打てません。
一番よくないケースは、結果に一喜一憂してしまう場合です。「売れているしかウチの店は接客や販売や販売がうまいから、計数や数字はそんなに気にしなくていい」ということではなくて、数字で判断し、数字で確認できるようになっていくことが大切です。
目標の数値をはっきりとさせ、後どのくらいで目標を達成できるのか、今、どのくらいの状況なのかということを数字でわかっていることが大切なのです。


文責:経理サポート部
参考文献:「お店の数字に強くなる本」