日本で最も温暖化の痛手を受けやすい野生動物の代表である



 ライチョウの数が、半減しているという。



 25年前の調査では、約3000羽いたものが、最新の調査では、



 約1670羽になっているという。



 ライチョウは、約2万年前の氷河期に陸続きだった日本列島へ、



 大陸からやってきた。



 氷河期が終わると、日本海ができて、飛ぶ力の弱いライチョウは、



 日本列島に取り残された。



 彼らは、気温の上昇とともに涼しい高山に逃れ、3000メートル級



 の日本アルプスで生き延びてきた。



 確かに、十数年前北アルプスに夏山登山をしたときには、よく彼らに



 遭遇していたものである。



 その姿が見れなくなるのは、とても寂しい。



 地球温暖化はどうしても防がなければ。