日本公認会計士協会長野県会の独自事業として、「会計が会社を強くする」と題する「中小企業の会計に関する指針」PR用のDVD(13分)を作成され、昨日私の手元に送付され、拝見しました、有り難い気持ちでいっぱいであります。銀行への配布などご活用を期待いたします。


(長野県会の製作・著作)

 このDVDは友人のM会員が脚本を始めとして作製のすべてを引きうけて出来上がった作品とのことであり、才能の豊かさに感服いたしました。「中小企業の会計に関する指針」についてはその重要性は理解できても、税法に基づく決算書作成に慣れすぎている身としては些か臆するところが正直な気持ちであります。


(啓蒙策として活用したい)

 賞与引当・退職給与引当などの引当金計上は、中小企業では赤字決算となるのが殆どであります。金融機関の対応如何では事業運営がままならない企業では「中小企業の会計に関する指針」の適用する決算書作成が進んでおりません。金融機関では中小企業が提出した決算書をそのまま融資検討資料として利用はしておらず、内部的に企業実態に即した数値の組み替えを行い、融資の実行を決めております。


(決算書は黒字でも、本当は赤字!)

 銀行の融資担当者は、黒字の決算書を説明している社長さんの話を聞きながら、償却不足・時価評価による損失額・引当金計上不足を頭の中で差引いております。事実として「中小企業の会計に関する指針」は金融機関の融資実務の中では組み込まれております。


(事実を表に出す啓蒙施策に敬意!)

 融資実務で行われている作業を会社サイドの決算実務では、黒字を計上できる税法基準から、事実ではあるが一時赤字決算になる「中小企業の会計に関する指針」に移行することはできておりません。企業と金融機関・職業会計人との間で、その会計方針の移行時での納得できる継続的な対応が成立できれば可能であります。誰が猫の首に鈴をつけるかであります、その意味で今回のDVD作製は偉大な一歩と感謝申し上げます。若い会員の力を今一度確信いたしました。関係各位のご努力に御礼申し上げます。



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