京都市は京都市人事行政白書で、京都市職員の任用や給与、勤務条件、服務などを公開。この中で、京都市の現業職(公用車・バスの運転手、清掃作業員、給食調理員、学校用務員、ごみ収集作業員)の公務員と民間給与の比較をしました。

現在、京都市の市バスは、経営難のため、総務省の再建が必要な健全化団体に指定されている。そんな中、京都市の市バス運転手の給与は、4月1日現在で平均月収は53万8000円。これに対し、民間の平均は39万5500円で、約1.4倍となっている。
また、ごみ収集職員(京都市:まち美化業務員)は42万7118円(国ベース38万425円)で、同業種の民間平均は29万9900円のため約1.4倍。用務員(同:管理用務員)は40万3562円で(国ベース39万9180円)、民間平均21万4000円の約1.9倍。給食調理員は34万7930円(国ベース34万3816円)で、民間の平均26万9900円の約1.3倍だった。

京都市人事行政白書によると、京都市は財政の非常事態に対する緊急対策として、平成21年1月1日から平成23年3月31日までの期間限定で市長が給料、地域手当、期末手当をそれぞれ20%カット。係員以上の役職らも給与の減額を行っている。

長引く不況で民間給与が下がり続ける中、本格的に公務員の給与削減を実施できるのか、京都市の対応に注目が集まります。

この事例は京都市だけに限ったことではないです。他の市町村の動向も注意です。