21年10月01日
千葉県船橋市の税理士・会計士-元橋会計事務所
名前:元橋茂夫
url:http://www.mao-kaikei.com
E-mail:junsan23@tkcnf.or.jp
士業種:税理士・公認会計士
所属団体:
住所:千葉県船橋市本町2-10-14 船橋サウスビル7階
Tel:047-495-8300
Fax:047-495-8400
■事務所紹介
設 立: 1986年(S61) 元橋公認会計士事務所 開業
現在は法人化し、税理士法人元橋会計事務所とし現在に至る
所 員 数: 50名 (平成30年9月現在)
■所長プロフィール
1981年(S56年)8月 公認会計士登録
1985年(S60年)8月 税理士登録
趣 味: 食べること、飲むこと、仕事すること
※当事務所では税理士業務の他、財務に関する様々なコンサルティング業務を
行っております。詳しい業務内容については弊社ホームページ(上に記載)をご覧ください。
21年10月01日
《ご愛読されてきた皆様方への感謝とお知らせ》
「栄える経営」は15年の長きに渡り、皆様方にお届けしてまいりましたが、私も歳を重ね、気力と体力と今後の自分の活動を考えた時に、とりあえずは毎月の発行を一旦中止したいと考えました。
今後の発行がどういう形で再開できるか未定ですが、発行出来る時は臨時号等としてお届けできたらと思います。
非常に心苦しいのですが、ご理解していただけたらと思います。
長い間のご愛読、ありがとうございました。
令和3年10月1日 所長
今後の発行がどういう形で再開できるか未定ですが、発行出来る時は臨時号等としてお届けできたらと思います。
非常に心苦しいのですが、ご理解していただけたらと思います。
長い間のご愛読、ありがとうございました。
令和3年10月1日 所長
21年10月01日
“時間の価値”の話し
あるコンサルタントの話しである。 顧問先の社長が、駅付近の喫茶店まで迎えに来てくれると言う。謝意を述べて甘えることにした。
するとやがて社長は来てくれた。けれども社長は会うなり質問に次ぐ質問である。勿論、経営に関することである。先生には、顧問料を払っているから、時間が勿体ない。質問も顧問料のうちと心得てください、という調子である。
しかし、イヤ味がない。カラッとしている。
気が合うとはこのことか。二人は名実ともに意気投合した。
会社に着くと、幹部会議のため既に幹部一同集めてある、という具合だ。
私の話を聞くために、3時間の予定を組んであるのである。
社員数は約300人。中部電力の外線工事を主体の電気工事会社である。
この社長は、極秘ですがといって、「中部電力の仕事は、社内シェア50%を切るまでになり、他の分野にシェアを増やさねば、百年は生きられません」と言う。
下請け脱皮の予言である。
この社長の言葉は逐次実行に移され、ついに中部電力のシェアが40%台を切り、それでも全社の売上は上昇していった。では他の新規の売上高は何か? 火葬場の設備関係であった。
加えて感心なのは売上高上昇率を上回る、利益率上昇を達成しているのである。
よく、儲けたければ他人のやらないことをやれ!と言われるが、この法則を実践した社長である。葬炉の無臭化研究が効を奏したのだ。
今度は帰京する私を、駅まで送ってくれるという。
「しかし、新幹線の定刻には時間が早過ぎますよ」と社長。
「心配ご無用。ちゃんと原稿執筆に時間を割り振りしてありますから」と返事。
「いやあ、参った参ったあ。時間は先生も貴重でしたね」と社長は言われたそうである。
するとやがて社長は来てくれた。けれども社長は会うなり質問に次ぐ質問である。勿論、経営に関することである。先生には、顧問料を払っているから、時間が勿体ない。質問も顧問料のうちと心得てください、という調子である。
しかし、イヤ味がない。カラッとしている。
気が合うとはこのことか。二人は名実ともに意気投合した。
会社に着くと、幹部会議のため既に幹部一同集めてある、という具合だ。
私の話を聞くために、3時間の予定を組んであるのである。
社員数は約300人。中部電力の外線工事を主体の電気工事会社である。
この社長は、極秘ですがといって、「中部電力の仕事は、社内シェア50%を切るまでになり、他の分野にシェアを増やさねば、百年は生きられません」と言う。
下請け脱皮の予言である。
この社長の言葉は逐次実行に移され、ついに中部電力のシェアが40%台を切り、それでも全社の売上は上昇していった。では他の新規の売上高は何か? 火葬場の設備関係であった。
加えて感心なのは売上高上昇率を上回る、利益率上昇を達成しているのである。
よく、儲けたければ他人のやらないことをやれ!と言われるが、この法則を実践した社長である。葬炉の無臭化研究が効を奏したのだ。
今度は帰京する私を、駅まで送ってくれるという。
「しかし、新幹線の定刻には時間が早過ぎますよ」と社長。
「心配ご無用。ちゃんと原稿執筆に時間を割り振りしてありますから」と返事。
「いやあ、参った参ったあ。時間は先生も貴重でしたね」と社長は言われたそうである。
21年09月01日
流行を追う「タピオカ」倒産
●タピオカは流行である
タピオカ、とっくにご存じですネ。一世を風靡せんばかりに流行した、飲み物の一種です。(ミルクティにタピオカを混ぜたもの)
このタピオカは、キャッサバという植物の根茎から製造したデンプンのことです。
さて、このタピオカの日本での需要は、タピオカ・ドリンクの一大流行です。
いま一世を風靡せんばかりと言いましたが、通信販売、タピオカをレシピとした調理教室、タピオカ・ドリンクの飲みくらべ教室などと、タピオカを素材にした商品は、増えるばかりだった。
女学生たちが、並んでいたタピオカ専門のドリンク店も、急速に行列が消えた。
何のことはない、ブームは去ったのだ。
原宿の竹下通りには雲霞(うんか)の如く人が集まっていたのに、今ではタピオカと共に、潮が引くように人は去っていった。(コロナのせいもある)
●本物の需要は流行が終わってから
じつは今回のような流行性の強い商品の場合、商材として適正に欠けるのである。
歴史は繰り返すもので、かつては、「水」もそうだった。「水もタダではない」と言われた時代に、猫も杓子も「水」を商材に選んだのである。そして残ったのは、元々強い企業だけが生き残ったのだ。
今回も、元々強い企業もタピオカを商材に選んだ。たとえばリプトンとか、井村屋なども参入している。こういう大手は、思いつきではなく長期戦略で参入しているから、そう簡単には潰れない。しかし、「これは 売れるぞ!」という、賭ける思いから参入した者の多くは、持ちこたえられずに潰れてしまう。
流行とは、そういうものである。
弱い企業は、ちょっとした需要の減退でも打撃に弱い。これは大手の狙うところである。
弱い企業を大手が買収して大きくなっていく。それと同じである。
歴史は繰り返す。流行も繰り返す。本当の需要はブームが去った後にやって来ます。
小さな資金で、流行に挑むのは、冒険が過ぎます。
タピオカ、とっくにご存じですネ。一世を風靡せんばかりに流行した、飲み物の一種です。(ミルクティにタピオカを混ぜたもの)
このタピオカは、キャッサバという植物の根茎から製造したデンプンのことです。
さて、このタピオカの日本での需要は、タピオカ・ドリンクの一大流行です。
いま一世を風靡せんばかりと言いましたが、通信販売、タピオカをレシピとした調理教室、タピオカ・ドリンクの飲みくらべ教室などと、タピオカを素材にした商品は、増えるばかりだった。
女学生たちが、並んでいたタピオカ専門のドリンク店も、急速に行列が消えた。
何のことはない、ブームは去ったのだ。
原宿の竹下通りには雲霞(うんか)の如く人が集まっていたのに、今ではタピオカと共に、潮が引くように人は去っていった。(コロナのせいもある)
●本物の需要は流行が終わってから
じつは今回のような流行性の強い商品の場合、商材として適正に欠けるのである。
歴史は繰り返すもので、かつては、「水」もそうだった。「水もタダではない」と言われた時代に、猫も杓子も「水」を商材に選んだのである。そして残ったのは、元々強い企業だけが生き残ったのだ。
今回も、元々強い企業もタピオカを商材に選んだ。たとえばリプトンとか、井村屋なども参入している。こういう大手は、思いつきではなく長期戦略で参入しているから、そう簡単には潰れない。しかし、「これは 売れるぞ!」という、賭ける思いから参入した者の多くは、持ちこたえられずに潰れてしまう。
流行とは、そういうものである。
弱い企業は、ちょっとした需要の減退でも打撃に弱い。これは大手の狙うところである。
弱い企業を大手が買収して大きくなっていく。それと同じである。
歴史は繰り返す。流行も繰り返す。本当の需要はブームが去った後にやって来ます。
小さな資金で、流行に挑むのは、冒険が過ぎます。
21年08月01日
偉人達の365日の処世訓⑥
●「人と金を動かす手紙」・服部嘉香(早稲田大学教授)
1、労をいとわず、ただ誠意一つである。 心をこめた自然のありのままが良い。
2、返事は即座に。 適切に、機会を逃さず当意即妙に。
3、巧遅の文より、拙速の文を。 拙速より巧速の文を。
4、名文よりも達意の文、達意の文よりも誠意の文を。
5、長文よりも簡潔に、ただの簡潔よりは簡密に。
6、怒って書くことなかれ。 笑って書けば笑われる。
7、候文か口語文かは、相手と事柄次第で分かれる。
(今日候文ほとんど用いられない)
8、用語は平易を第一とし、清新第二、風趣第三のこと。
9、文字は敬慎を第一とし、才気は第二、妙趣は第三。
10、書式や礼法を知らぬは恥、知って守らぬは愚かである。
●「厄難突破」・雨宮敬次郎(明治時代の実業家)
いわゆる人生行路というものは、日和続きとは限らぬ。雨の降る日もあれば、風の吹く日もある。いちいち、天気の悪いのをかこっていては始まらない。世の中がこちらの思いどおりに運んでいたら何も言うことはないが、あまり面白味もなくなってしまう。
人生の味わいというものは、天気のいい日もあれば、悪い日もあるという具合で、その凹凸にあるもの。
というわけで、だれでも一生に一度や二度は、必ず大厄難に襲われるものと覚悟するがいい。ことに大事業をやろう、大金持ちになろうと志した場合、何度でもこの大厄難を乗り越えて見せるぞという覚悟が必要だ。
ある人が若い頃不治の病と言われた、肺病にかかったが、持ち前の根性で、「何クソ!」という覚悟でいたら、肺病まで私の体から去っていった。
(注記)
雨宮敬次郎は、甲斐国山梨郡牛奥村(現在の塩山)生まれである、軽井沢に「雨宮新田」という地名があるが彼の名から取ったものだ。現在の「日本製粉」という会社も彼が興したものだ。現在の「江の電」社長に就任するなど、事業の幅を広げた。
炭火ひとつで、人間を見分けるなど、大きな着眼と細かな神経の人だった。
人が訪ねてくると、「客が火鉢の火を灰で囲むようにして帰ると、見所のある人間」として評価していた。大人物として後世に名を残した。
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1、労をいとわず、ただ誠意一つである。 心をこめた自然のありのままが良い。
2、返事は即座に。 適切に、機会を逃さず当意即妙に。
3、巧遅の文より、拙速の文を。 拙速より巧速の文を。
4、名文よりも達意の文、達意の文よりも誠意の文を。
5、長文よりも簡潔に、ただの簡潔よりは簡密に。
6、怒って書くことなかれ。 笑って書けば笑われる。
7、候文か口語文かは、相手と事柄次第で分かれる。
(今日候文ほとんど用いられない)
8、用語は平易を第一とし、清新第二、風趣第三のこと。
9、文字は敬慎を第一とし、才気は第二、妙趣は第三。
10、書式や礼法を知らぬは恥、知って守らぬは愚かである。
●「厄難突破」・雨宮敬次郎(明治時代の実業家)
いわゆる人生行路というものは、日和続きとは限らぬ。雨の降る日もあれば、風の吹く日もある。いちいち、天気の悪いのをかこっていては始まらない。世の中がこちらの思いどおりに運んでいたら何も言うことはないが、あまり面白味もなくなってしまう。
人生の味わいというものは、天気のいい日もあれば、悪い日もあるという具合で、その凹凸にあるもの。
というわけで、だれでも一生に一度や二度は、必ず大厄難に襲われるものと覚悟するがいい。ことに大事業をやろう、大金持ちになろうと志した場合、何度でもこの大厄難を乗り越えて見せるぞという覚悟が必要だ。
ある人が若い頃不治の病と言われた、肺病にかかったが、持ち前の根性で、「何クソ!」という覚悟でいたら、肺病まで私の体から去っていった。
(注記)
雨宮敬次郎は、甲斐国山梨郡牛奥村(現在の塩山)生まれである、軽井沢に「雨宮新田」という地名があるが彼の名から取ったものだ。現在の「日本製粉」という会社も彼が興したものだ。現在の「江の電」社長に就任するなど、事業の幅を広げた。
炭火ひとつで、人間を見分けるなど、大きな着眼と細かな神経の人だった。
人が訪ねてくると、「客が火鉢の火を灰で囲むようにして帰ると、見所のある人間」として評価していた。大人物として後世に名を残した。