16年07月01日
誇大広告を見抜け~1分間で良くなることはない~
新聞広告量の第1位は、商品別では書籍類である。
その書籍類の広告が、過激化している。一体なぜなのか。
出版地獄と言われるように、売れないからである。電車に乗り、周りを見回してみるがいい。何人が本を読んでいるとお思いか。目立つのは猫も杓子も、スマホ族ばかりである。
というわけで、タクシー業界が厳しくなると、交差点の中でも停まって客を拾うタクシーが多くなるのと同じで、本売るためには、平気でウソも書く。誇大表現も辞さないのである。
たとえば、「1分で○○が良くなる・・」とか、「年商100億のカベ・・」、あるいは、「これを読まずして何が○○だ」という具合にして、この本を読めば極意修得も意のままという感じ。
書籍類がこの調子だから、刺激を受けた他の業界でも似たような感じである。たとえば、サンプル商法がそれだ。
「1週間で実力がわかる」とか、「効果がなければ完全返金します」、あるいは新製品なのに、「○○万個もの引き合いに騒然・・」とかいう表現もそうだ。
とにかく書籍類の中に、過激なのが増えた。
「夢のような、また棚からぼた餅の落ちて来るような、すこぶるうまい話を持って来る人がいる。聞いてみると、いかにももっともな話で、つい乗せられてしまいがちである。
しかし考えてもみよ。本当にそんなうまい話だったら、他人に持ち込む前に自分がやるはずである」
こう語ったのは、文明堂の創業者、カステラ1番電話は2番・・のコマーシャルを作った宮崎甚左衛門である。
しかし、最後にひと言。どんな本も、どんな情報に対しても、目と耳をふさいだら、社会に対し盲目になる。要は、正しいモノを見抜く受け手の姿勢こそが大事である。
その書籍類の広告が、過激化している。一体なぜなのか。
出版地獄と言われるように、売れないからである。電車に乗り、周りを見回してみるがいい。何人が本を読んでいるとお思いか。目立つのは猫も杓子も、スマホ族ばかりである。
というわけで、タクシー業界が厳しくなると、交差点の中でも停まって客を拾うタクシーが多くなるのと同じで、本売るためには、平気でウソも書く。誇大表現も辞さないのである。
たとえば、「1分で○○が良くなる・・」とか、「年商100億のカベ・・」、あるいは、「これを読まずして何が○○だ」という具合にして、この本を読めば極意修得も意のままという感じ。
書籍類がこの調子だから、刺激を受けた他の業界でも似たような感じである。たとえば、サンプル商法がそれだ。
「1週間で実力がわかる」とか、「効果がなければ完全返金します」、あるいは新製品なのに、「○○万個もの引き合いに騒然・・」とかいう表現もそうだ。
とにかく書籍類の中に、過激なのが増えた。
「夢のような、また棚からぼた餅の落ちて来るような、すこぶるうまい話を持って来る人がいる。聞いてみると、いかにももっともな話で、つい乗せられてしまいがちである。
しかし考えてもみよ。本当にそんなうまい話だったら、他人に持ち込む前に自分がやるはずである」
こう語ったのは、文明堂の創業者、カステラ1番電話は2番・・のコマーシャルを作った宮崎甚左衛門である。
しかし、最後にひと言。どんな本も、どんな情報に対しても、目と耳をふさいだら、社会に対し盲目になる。要は、正しいモノを見抜く受け手の姿勢こそが大事である。
16年06月01日
書籍費の目安はどのくらい?
「もう定年になったから、本代はかかりませんよ」と、堂々と言った人がいる。びっくりした。定年になったから、活字には触れなくていい、という意味らしい。技術系の人だったが、定年と同時に離婚した人だから、ナルホドと思った。
一方、年をとっても相変わらず書店に寄るし、寄らないと何か忘れ物をしているようで気にかかる人もいると聞く。
ある人の、どうやって書籍購入費(自己投資費)を決めたのか、というエピソードが面白い。若い頃、ある日、ラジオを聞いていた。こんな内容だったそうだ。
「日本では中小企業の場合、広告宣伝費は総売上の3%で・・・」
この話を聞いて、思った。
「僕は、自分の価値を高めるために、総所得の3%を自己投資費に使おう」と。
こうやって半世紀が過ぎた。
その結果、彼は、「師育型マネージャー」(※)にも近づいたようである。(※平成28年5月号参照)
むかし、旧日劇の支配人だった丸尾長顕氏は、ダンサーに対しても、「毎日4回食事をしなさい、1回は読書という食事を」という指導をしていた。
新しく出る本というのは、時代を反映している。
だから6カ月本を読まないと、6カ月間時流に遅れることになる。
遅れがイヤなら読書を怠らないことだ。
一方、年をとっても相変わらず書店に寄るし、寄らないと何か忘れ物をしているようで気にかかる人もいると聞く。
ある人の、どうやって書籍購入費(自己投資費)を決めたのか、というエピソードが面白い。若い頃、ある日、ラジオを聞いていた。こんな内容だったそうだ。
「日本では中小企業の場合、広告宣伝費は総売上の3%で・・・」
この話を聞いて、思った。
「僕は、自分の価値を高めるために、総所得の3%を自己投資費に使おう」と。
こうやって半世紀が過ぎた。
その結果、彼は、「師育型マネージャー」(※)にも近づいたようである。(※平成28年5月号参照)
むかし、旧日劇の支配人だった丸尾長顕氏は、ダンサーに対しても、「毎日4回食事をしなさい、1回は読書という食事を」という指導をしていた。
新しく出る本というのは、時代を反映している。
だから6カ月本を読まないと、6カ月間時流に遅れることになる。
遅れがイヤなら読書を怠らないことだ。
16年05月01日
マネージャーに2種類あり
マネージャーには大別して、2種類ある。
「師育型」と「飼育型」である。
いうまでもなく、「師育型」のほうがいいに決まっている。
この両者の一覧表があるので紹介します。
●師育型マネージャー
①ビジネス書を読む習慣がある
②部下よりかなり多くの新情報を知っている
③部下にやきもちを焼くことはない
④部下の直接教育責任は自分にあると思う
⑤部下に、仕事では厳しく接し、人間的には温かく接する
⑥自己向上欲の強さは部下の比ではない
⑦アフター5に勉強や読書をする習慣がある
⑧書籍費を自己投資と考えている
⑨専門分野を超えた考え方を持っている
⑩自分と異なる価値観に学ぶ
●飼育型マネージャー
①読むのはスポーツ紙と写真週刊誌程度
②新情報感覚で部下に劣る
③部下にやきもちを焼く
④教育は会社が社費でするのが本流だと思っている
⑤部下に、仕事では厳しく接し、人間的には冷たく接する
⑥自己向上欲は部下と変わりない
⑦アフター5は飲むか遊ぶかで勉強しない
⑧書籍費を惜しむ
⑨専門分野だけにこだわる
⑩自分と異なる価値観を否定する
「師育型」と「飼育型」である。
いうまでもなく、「師育型」のほうがいいに決まっている。
この両者の一覧表があるので紹介します。
●師育型マネージャー
①ビジネス書を読む習慣がある
②部下よりかなり多くの新情報を知っている
③部下にやきもちを焼くことはない
④部下の直接教育責任は自分にあると思う
⑤部下に、仕事では厳しく接し、人間的には温かく接する
⑥自己向上欲の強さは部下の比ではない
⑦アフター5に勉強や読書をする習慣がある
⑧書籍費を自己投資と考えている
⑨専門分野を超えた考え方を持っている
⑩自分と異なる価値観に学ぶ
●飼育型マネージャー
①読むのはスポーツ紙と写真週刊誌程度
②新情報感覚で部下に劣る
③部下にやきもちを焼く
④教育は会社が社費でするのが本流だと思っている
⑤部下に、仕事では厳しく接し、人間的には冷たく接する
⑥自己向上欲は部下と変わりない
⑦アフター5は飲むか遊ぶかで勉強しない
⑧書籍費を惜しむ
⑨専門分野だけにこだわる
⑩自分と異なる価値観を否定する
16年04月01日
「刀」から生まれた日本語
言葉には語源というものがある。日本の場合、日本刀や短刀作りから派生したものも多い。
以下に日本刀や短刀づくりから生まれた言葉を紹介します。
★八つの日本語
●土壇場
土壇場は、人の首を切り落とす穴のこと。人生の最期を物語るものです。
●鎬(しのぎ)を削る
鎬とは刀身のいちばん厚い部分。この部分を削り取るほどの激闘を指す。
●鞘当て
他人の刀の鞘に、自分の刀の鞘を当てること。喧嘩を売るに等しい。
●快刀乱麻(を断つ)
快刀とは切れ味抜群のこと。乱麻とはもつれた麻のこと。鮮やかなサマを言う。
●諸刃の剣(もろはのつるぎ)
「両刃の剣」とも言います。片方だけの刃ではなく、両方が刃の物もある。よって、自分自身をも傷つける恐れのあることを指す。
●真剣に取り組む
本身(ほんみ)の刀のこと。本物の刀のこと。
●抜き差しならぬ
「刀を抜く」は戦いの状態。「刀を差す」は腰元に差していること。つまり平時の姿勢。
どうしようもないこと、を言う。
●真打ち
刀の注文主が将軍家や大名、上級武士の場合、作った数振りの刀を見てもらい、「よしこれにしよう」と決まったものを真打ちと呼び、選ばれなかった物を「影打ち」と呼んでいた。
★五つの日本語
●反(そ)りが合わない
反りとは、刀のカーブの度合いを指します。刀の反りは一本一本違うもので、同じものは二本とない。要するにウマが合わないこと。
●焼きを入れる
刀を作る場合、燃え盛る火の中に入れて急冷する。焼きを入れる場面である。この繰り返しで刀身は鍛えられます。最近では、職場でするとパワハラになります。
●目抜き通り
刀の「目貫」(めぬき)から来ています。「目貫」とは、柄(つか)の中央部に飾られた物ですが、それの転用と思われます。目立つ通りを称するようになった。
●懐刀(ふところがたな)
ふところとは、和装の場合、胸の奥のことを指した。そこに短刀を隠し持った。
●鍔迫り合い(つばぜりあい)
鍔と鍔がぶつかり合い、大接戦となる状態。
以下に日本刀や短刀づくりから生まれた言葉を紹介します。
★八つの日本語
●土壇場
土壇場は、人の首を切り落とす穴のこと。人生の最期を物語るものです。
●鎬(しのぎ)を削る
鎬とは刀身のいちばん厚い部分。この部分を削り取るほどの激闘を指す。
●鞘当て
他人の刀の鞘に、自分の刀の鞘を当てること。喧嘩を売るに等しい。
●快刀乱麻(を断つ)
快刀とは切れ味抜群のこと。乱麻とはもつれた麻のこと。鮮やかなサマを言う。
●諸刃の剣(もろはのつるぎ)
「両刃の剣」とも言います。片方だけの刃ではなく、両方が刃の物もある。よって、自分自身をも傷つける恐れのあることを指す。
●真剣に取り組む
本身(ほんみ)の刀のこと。本物の刀のこと。
●抜き差しならぬ
「刀を抜く」は戦いの状態。「刀を差す」は腰元に差していること。つまり平時の姿勢。
どうしようもないこと、を言う。
●真打ち
刀の注文主が将軍家や大名、上級武士の場合、作った数振りの刀を見てもらい、「よしこれにしよう」と決まったものを真打ちと呼び、選ばれなかった物を「影打ち」と呼んでいた。
★五つの日本語
●反(そ)りが合わない
反りとは、刀のカーブの度合いを指します。刀の反りは一本一本違うもので、同じものは二本とない。要するにウマが合わないこと。
●焼きを入れる
刀を作る場合、燃え盛る火の中に入れて急冷する。焼きを入れる場面である。この繰り返しで刀身は鍛えられます。最近では、職場でするとパワハラになります。
●目抜き通り
刀の「目貫」(めぬき)から来ています。「目貫」とは、柄(つか)の中央部に飾られた物ですが、それの転用と思われます。目立つ通りを称するようになった。
●懐刀(ふところがたな)
ふところとは、和装の場合、胸の奥のことを指した。そこに短刀を隠し持った。
●鍔迫り合い(つばぜりあい)
鍔と鍔がぶつかり合い、大接戦となる状態。
16年03月01日
トップ営業マンでおれるのも、人と違うことをやるから
住宅会社には、まだ売上歩合制度が残っている。
そのせいか、ユニークな方法で紹介開拓やお礼に生かし、成果を上げている。
そのいくつかを紹介します。
●Aくんの年末状
人と違うことをやるから、トップ営業マンでおられる。
営業マンAくんは、人並に年賀状を出さない。そのかわり、「今年もお世話になりました」という年末挨拶状を出すのである。なぜ年賀状は出さないのか。
ゴチャマゼの年賀状の中に紛れ込み、個性が埋没してしまうからである。
だからAくんは、「年末状」を印刷する紙から違える。奉書紙という紙を使うのだ。
筆字で書くときに用いるやつである。(Aくんは、住宅営業マンである)
もちろん封筒も奉書紙である。
Aくんは元々、あまり字が上手くはない。だから、筆字は近所の書道塾に通い学んだ。
●断られても訪問を続けたbくん
やはり住宅の営業マンbくんは、紹介客の獲得で全国一位である。
彼は、ライバルにとられた客を、特によく訪問するのである。
訪問されても最初の頃は、「この人は鈍感なのかしら?」と思い、来る度に持って来る ティッシュの箱だけは、ドライに受け取っていたが、やがてこんな感想を漏らすようになった。
帰宅した夫に話すのである。
「Z社は契約した途端、営業マンは来ませんよ。ところが、B社のbさんは、奥さんいよいよ上棟ですねと言っては、やって来るのよ。それも手ぶらではなく。私たち注文先を間違えたのかしら。きょうもやって来て、このティッシュをもらったんだけど」
やがて住宅が完成する。やがてささやかか派手かは別にして、完成披露をする家も出現する。そこでは来客から質問。「どこで建てたのよ」などと。
「建てたのはZ社だけど、発注先を間違えたみたいなの。誠実なのは、B社なのよ。じつはbさんという人が、契約後も来てくれたけど、Z社は契約した途端にピタリと来なくなり・・」
この噂が広がり、「来てくれ」という話が広がり、ついに日本一の営業マンになった。
●五万円相当のお礼、のC社
五万円の現金を、紹介制約のお礼にした会社は知恵がない。
ところが紹介客に、“五万円相当”のお礼をして効果を出しているところもある。
品物は三種類。一つは、宝くじを一年間にわたって差し上げる。二つは、鉢植えの花を毎月一個、これを一年間続ける。三つは、ホームクリーニング券を一年間届ける。
いくら現金とはいえ、三カ月もすれば忘れてしまう。ところが、これらの方法だと、忘れようとしても思い出す。「五万円相当」というのがミソ。
●D社は、施主に“ふるさと名品”を贈る
やはり住宅会社のD社だが、今度は施主自身への贈り物として、施主のふるさとの名品を贈るようにして成功している。
いまは、各地のふるさと名品が、PCのお蔭で一発でわかる。
これは施主のふるさと感覚を刺激して大成功している。
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そのせいか、ユニークな方法で紹介開拓やお礼に生かし、成果を上げている。
そのいくつかを紹介します。
●Aくんの年末状
人と違うことをやるから、トップ営業マンでおられる。
営業マンAくんは、人並に年賀状を出さない。そのかわり、「今年もお世話になりました」という年末挨拶状を出すのである。なぜ年賀状は出さないのか。
ゴチャマゼの年賀状の中に紛れ込み、個性が埋没してしまうからである。
だからAくんは、「年末状」を印刷する紙から違える。奉書紙という紙を使うのだ。
筆字で書くときに用いるやつである。(Aくんは、住宅営業マンである)
もちろん封筒も奉書紙である。
Aくんは元々、あまり字が上手くはない。だから、筆字は近所の書道塾に通い学んだ。
●断られても訪問を続けたbくん
やはり住宅の営業マンbくんは、紹介客の獲得で全国一位である。
彼は、ライバルにとられた客を、特によく訪問するのである。
訪問されても最初の頃は、「この人は鈍感なのかしら?」と思い、来る度に持って来る ティッシュの箱だけは、ドライに受け取っていたが、やがてこんな感想を漏らすようになった。
帰宅した夫に話すのである。
「Z社は契約した途端、営業マンは来ませんよ。ところが、B社のbさんは、奥さんいよいよ上棟ですねと言っては、やって来るのよ。それも手ぶらではなく。私たち注文先を間違えたのかしら。きょうもやって来て、このティッシュをもらったんだけど」
やがて住宅が完成する。やがてささやかか派手かは別にして、完成披露をする家も出現する。そこでは来客から質問。「どこで建てたのよ」などと。
「建てたのはZ社だけど、発注先を間違えたみたいなの。誠実なのは、B社なのよ。じつはbさんという人が、契約後も来てくれたけど、Z社は契約した途端にピタリと来なくなり・・」
この噂が広がり、「来てくれ」という話が広がり、ついに日本一の営業マンになった。
●五万円相当のお礼、のC社
五万円の現金を、紹介制約のお礼にした会社は知恵がない。
ところが紹介客に、“五万円相当”のお礼をして効果を出しているところもある。
品物は三種類。一つは、宝くじを一年間にわたって差し上げる。二つは、鉢植えの花を毎月一個、これを一年間続ける。三つは、ホームクリーニング券を一年間届ける。
いくら現金とはいえ、三カ月もすれば忘れてしまう。ところが、これらの方法だと、忘れようとしても思い出す。「五万円相当」というのがミソ。
●D社は、施主に“ふるさと名品”を贈る
やはり住宅会社のD社だが、今度は施主自身への贈り物として、施主のふるさとの名品を贈るようにして成功している。
いまは、各地のふるさと名品が、PCのお蔭で一発でわかる。
これは施主のふるさと感覚を刺激して大成功している。