19年06月01日

知恵を生かす経営

●グッドホームは地元の企業
ある住宅会社がある。会社の名前は「グッドホーム」(仮定)の話。
営業マンは10名。しかし、広告宣伝費をかけないから知名度は低い。知名度というものは、売上に大きく響く。知ると知らざるとは雲泥の開きとなる。
そこで社内で、「自分の車を持っている人は何人?」ということを調べた。通勤に使う使わないは別。そうしたら、全従業員の八割が持っていた。
そこで車のリアウィンドー(後ろの窓)に貼るステッカーを企画制作した。
「自分の家を持とう」とデザインし、電話は朱色で大書し、「地元企業に任せてよかった」とも書き、見る角度で色変わりする特殊印刷に仕上げた。
そして従業員の車の後ろの窓に内側から貼った。取引先や出入りの車にも協力してもらい貼った。報酬は、“半年毎に心ばかりの謝礼”とした。
皆さんも運転されると思うが、赤信号で車が停止する。とどうだろう、自然と前方の車の後ろの窓を見る人が多い。圧倒的に後ろの窓を見る人が多いのである。
そうこうするうちに、時は過ぎていった。そうしたある日、客先で話していたら、「あなたの会社でしょう!。最近車の背中に広告してるのは?」と言われた。
言われてびっくり仰天。それ以来この宣伝方法を重視した。
これはサブリミナル効果と言われるもので、昔はコカ・コーラ社が、映画の上映中に人の目には見えない“瞬間映像”を挿入した。すると売上が増加したという話は古典化している。
中小企業は、知恵を使った経営を心がけねばなるまい。
いまでは、「グッドホームは地元の企業」として愛され。親しまれている。
新しい広告宣伝の方法を考えだしてみませんか?
19年06月01日 | Category: profile
Posted by: mao
●「不老長寿の法10カ条」
イギリスの医者で、広く国民の信頼を集めた人がいた。フーカーという医者で、この人がよく語っていた言葉がある。
秘訣というのは時を経ても変わらないものらしい。
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1、自分で自分が年をとったと思わないこと。自分で自分を年寄りにしたらおしまいだ。
2、気を若く持てば、身体は自ずから若やいでくる。病も気からというではないか。
3、前途に希望をかけ、楽しみを持ち、この先何十年も生きる計画を立てよ。
4、過去は過去として葬らしめよ。つまらぬことを思い出して悔やむな。
5、何事にも腹を立てるな。笑って暮らせ。
6、すべての思慮を精密にすべし。頭を使うことは最大の老いの予防になる。
7、常に新鮮な外気をなるべく多く吸え。
8、金銭の計算を忘れないのはいいが、あまりそれに捕らわれるな。
9、食べ物は出来るだけ淡泊に、そして大食を抑えよ。
10、何か打ち込める趣味を持て。
19年05月01日 | Category: profile
Posted by: mao
ある会社の二人の社員の報告について考えてみよう。
Aくんは小刻み型の報告派だ。Bくんは最終一括報告派である。
仕上がるのが一カ月程度はかかりそうな仕事を、よくAくんは命じられる。ところがBくんは、そんなことはなく、いつも即座に結果が出る短期の仕事が多い。やがて昇進の時期。
目出度く課長に昇進したAくん。しかしBくんは、昇進据え置きである。同じ時期に入社したというのに。
実は二人は、報告の仕方がまるで違うのである。
Aくんは期間が長くかかりそうな時は、中間で小刻み型の報告をし続けてきた。こんな要領である。
「部長、例の調査の仕事ですが、報告時期はもっと先ですが、いま半分程度終わりました。家計調査のところで多少引っ掛かって、でも最終的には報告書としてまとめられると思います。」
「ああそうか。わからないことがあったら聞いて来いよ。」
ところがBくんは、最終的な報告が出来るまでは、中間報告はしない。部長は気が気ではない。順調に進んでいるのか、それともどこかで引っ掛かっているのか、皆目わからない。
しかしそれでも、最終期限はずっと先であるから・・と思い、最終期限の一括報告までは、小刻みな報告は一切しない。
あなたがもし部長の立場ならどう思いますか。Aくんの小刻み型の報告を高く評価するのではなかろうか。
報告とは、命じた仕事は順調なのか、それとも不都合なことに突き当たっているのでは・・?という過程も、大事なのである。
長い期間かかる仕事、特に重要な内容を含む仕事などの場合、上司は特にAくんのような報告を評価するものだ。
最後にきちんと報告すればいいのでは、という報告は、自分中心主義である。上司の立場になればわかる。
19年04月01日 | Category: profile
Posted by: mao
●黒田長政と異見会
多くの人は、自分と同じ考え方や、自分と似た意見の言葉に、耳が傾くものである。自分と共感できるアンテナの持ち主と思うからであろう。
しかし同時に、成功した起業家と失敗した人を比べてみると、おもしろいことが分かる。
それは経営陣の中に、トップに対して、何の異論も言わない人ばかりだと、ほとんどの組織が潰れていることである。むしろ異見が取り入れられる組織は健全なようである。
九州博多の黒田藩の基礎を作った黒田長政が、「異見会」という定例の重臣(幹部)会議を開催していた話を紹介しよう。
重臣ではなくとも、是非、藩のために意見があれば、前以て願い出れば、参加できたというから、いかに民主的な運営をしていたかがわかる。
その会議には、次の掟が定められていたそうだ。
(1)どんな意見に対しても、腹を立てぬこと。
(2)会議内容をいたずらに、他言しないこと。
(3)互いの意見に対して、恨みを抱かぬこと。
なかなか出来ることではない。しかし、現代でも成長する組織は似たところがある。
そう言えば、建設素材でも同じことが言える。たとえば、コンクリートである。
コンクリートは性質の異なる、セメント・小石・砂利を水で混ぜることにより頑丈さを増す。それぞれが異質の性質を有するからだ。
松下幸之助さんは、加藤大観という僧籍を持つ人を、自宅に住まわせ大事にしておられた。
ある日、経営に関する意見を求めたら、なんと幸之助さんとは反対の意見をおっしゃった。
このことを、自分の語録として残しておられる。
「加藤先生は、自分の意見とは逆のことであった。
ところがその意見を分析して、自分の意見に加えると、ちゃんとした正論として成立するのである。いたずらに反対意見だからと言って、取り入れないのは如何なのか。」
19年03月01日 | Category: profile
Posted by: mao
「水清ければ魚棲まず」という格言は、いやでも耳にした言葉とは思うが、俗っぽく要約すれば、「真面目だけじゃ、世渡りはうまくできない」という意味である。
ところで、次の格言や箴言を左右対照してご覧いただきたい。
●善は急げ・・・・・・・・  ●急がば回れ
●はじめが肝心・・・・・・  ●おわり良ければすべて良し
●君子危うきに近寄らず・・  ●虎穴に入らずんば、虎子を得ず
●武士は食わねど高楊枝・・  ●腹が減っては戦が出来ぬ
●大器晩成・・・・・・・・  ●栴檀は双葉より芳し
●ウソも方便・・・・・・・  ●ウソは泥棒の始まり
「これらの言葉で、どちらが正しいのですか?」と聞かれたら、あなたはどう答えるでしょうか。
どちらも正解です。時と場合により、左が正解の場合もあれば、右が正解の場合もあります。
たとえば、「ウソも方便―ウソは泥棒の始まり」について、ある人が父が亡くなる前の新緑の時期、九州の宮崎に見舞いに行った。医者に会うと、余命の身近なことを知らされた。
医者とその人は、父にウソを言うことを約束し合った。
父に会うとその人は言った。
「なんだ、元気じゃないか。さっきも医者に聞いたが、現在の新緑が深緑に変わる頃は退院らしいよ。今が丁度見極めの時期だって」
やがて深緑の候を半年も長生きして、この世を去った。
もし本当のことを話したら、父はとてもあんなに長生きはできなかったのではないかと、その人は今もそう思っている。
19年02月01日 | Category: profile
Posted by: mao
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