16年04月01日
幹部は「考える力(ロジカルシンキング)」を鍛えよう その2
~仕事力とは、行動力×思考力+人間関係力だ~
●幹部は「考える力(ロジカルシンキング)」を鍛えよう その2(H28.4月号)
今回は3月号の続きです。前回は思考方法の基本に、
1 発見 -----問題意識を持つ、仮説を立てる、興味関心を抱く
↓
2 分析 -----まず紙に書き出してみる、数値化する、分類してみる
↓
3 表現 -----目的をハッキリさせて(売上を2倍等)見える化する
の順で考えて行くと思考が纏まりやすいと申しました。そして二つ目の「分析」するための手法として、「ポジショニング分析」と「ロジックツリー」と言う考え方をご紹介しました。今回はその続きとして、更に思考を手助けするツールをいくつかご紹介したいと思います。
2-3.3C分析
マーケティング戦略として使える基本軸で、顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の三つのCをとって、「3C」と呼ばれています。命題に対して、この三つの切り口で考えてゆくもので、前回ご紹介したロジックツリーと併用すると使い勝手が良いです。例えば「商品Aの販売戦略を考える」という命題があったときに、第二層にこの3Cを入れて、分解してゆくのです。顧客の視点に立った思考に使える手法です。
(第二層)
|-----顧客---------------・顧客ニーズはどこにあるか
| ・市場の成長株かどうか
| ・
|
|
|
|
商品Aの販売戦略------------------競合----------------・各社の戦略の違いは
| ・競合商品の強みは
| ・
|
|
|
|
|
-----自社 ----------------・販売体制に問題はないか |
・ブランドイメージはどうか など
2-4.4P分析
これもマーケティングで使用する代表的なツールです。4Pとは、商品(Product)、価格(Price)、流通・販売チャンネル(Place)、宣伝・販促(Promotion)のことです。市場分析を行うときに、以下のマトリクスで考えると整理がしやすいと思います。自社の戦略立案に使える手法です。
| 自社 | 競合A社 | 競合B社 | 競合C社
----------------------------------|----------|------------|------------|-------------
商品(Product) | | | |
----------------------------------|----------|------------|------------|-------------
価格(Price) | | | | ←各マスごとに、要素を書き出してみる
----------------------------------|----------|------------|------------|-------------
流通・販売チャンネル(Place) | | | |
----------------------------------|----------|------------|------------|-------------
宣伝・販促(Promotion) | | | |
各マスごとに要素を書き出してゆきます。例えば、自社の商品の特性は何か?価格はどうか?それに対して競合他社の商品特性は何か、価格は?といった具合です。
2-5.PPM分析
これも広い意味ではマーケティングで使用しますが、経営資源をどの分野に投入すべきかを考えるために使いやすいツールです。これは以下のように縦軸に「市場成長性」、横軸に「マーケットシェア」を持ってきて分析してゆきます。Dに入るものは捨てるべき資源、AまたはBは投資する資源となります。
「市場成長性」 高
↑
C問題児(競争激化)| A花形(成長期待)
|
|
低 --------------------|-----------------------→「マーケットシェア」高
|
D負け犬(撤退) | B金のなる木(成熟利益)
|
|
低
2-6.クロスSWOT分析
これも多くのビジネス書で紹介されている分析ツールの一つです。以下のマトリクスを描き、それぞれの箱に入る要素を考えることで思考の手助けになります。自社の強みと弱みと外部環境の関係から、自社の進むべき方向を探ることに使われています。
■外部要因■
| (機会) | (脅威)
| |
■ ------|------------|-------------
内 (強み)|A |C
部 |進出ゾーン |防衛ゾーン
要 --------|------------|--------------
因 (弱み)|B |D
■ |強化ゾーン |撤退ゾーン
他にも様々な分析手法がありますが、要するに頭の中でなんとなく考えるだけでなく、図や表に書き出してみることが思考を纏めるポイントになります。箇条書きでも構いません。まず、書き出してみましょう。
小規模企業の賃金制度、管理職研修を得意としています。
文責 特定社会保険労務士 西村 聡
もっと見る :http://www.nishimura-roumu.com
●幹部は「考える力(ロジカルシンキング)」を鍛えよう その2(H28.4月号)
今回は3月号の続きです。前回は思考方法の基本に、
1 発見 -----問題意識を持つ、仮説を立てる、興味関心を抱く
↓
2 分析 -----まず紙に書き出してみる、数値化する、分類してみる
↓
3 表現 -----目的をハッキリさせて(売上を2倍等)見える化する
の順で考えて行くと思考が纏まりやすいと申しました。そして二つ目の「分析」するための手法として、「ポジショニング分析」と「ロジックツリー」と言う考え方をご紹介しました。今回はその続きとして、更に思考を手助けするツールをいくつかご紹介したいと思います。
2-3.3C分析
マーケティング戦略として使える基本軸で、顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の三つのCをとって、「3C」と呼ばれています。命題に対して、この三つの切り口で考えてゆくもので、前回ご紹介したロジックツリーと併用すると使い勝手が良いです。例えば「商品Aの販売戦略を考える」という命題があったときに、第二層にこの3Cを入れて、分解してゆくのです。顧客の視点に立った思考に使える手法です。
(第二層)
|-----顧客---------------・顧客ニーズはどこにあるか
| ・市場の成長株かどうか
| ・
|
|
|
|
商品Aの販売戦略------------------競合----------------・各社の戦略の違いは
| ・競合商品の強みは
| ・
|
|
|
|
|
-----自社 ----------------・販売体制に問題はないか |
・ブランドイメージはどうか など
2-4.4P分析
これもマーケティングで使用する代表的なツールです。4Pとは、商品(Product)、価格(Price)、流通・販売チャンネル(Place)、宣伝・販促(Promotion)のことです。市場分析を行うときに、以下のマトリクスで考えると整理がしやすいと思います。自社の戦略立案に使える手法です。
| 自社 | 競合A社 | 競合B社 | 競合C社
----------------------------------|----------|------------|------------|-------------
商品(Product) | | | |
----------------------------------|----------|------------|------------|-------------
価格(Price) | | | | ←各マスごとに、要素を書き出してみる
----------------------------------|----------|------------|------------|-------------
流通・販売チャンネル(Place) | | | |
----------------------------------|----------|------------|------------|-------------
宣伝・販促(Promotion) | | | |
各マスごとに要素を書き出してゆきます。例えば、自社の商品の特性は何か?価格はどうか?それに対して競合他社の商品特性は何か、価格は?といった具合です。
2-5.PPM分析
これも広い意味ではマーケティングで使用しますが、経営資源をどの分野に投入すべきかを考えるために使いやすいツールです。これは以下のように縦軸に「市場成長性」、横軸に「マーケットシェア」を持ってきて分析してゆきます。Dに入るものは捨てるべき資源、AまたはBは投資する資源となります。
「市場成長性」 高
↑
C問題児(競争激化)| A花形(成長期待)
|
|
低 --------------------|-----------------------→「マーケットシェア」高
|
D負け犬(撤退) | B金のなる木(成熟利益)
|
|
低
2-6.クロスSWOT分析
これも多くのビジネス書で紹介されている分析ツールの一つです。以下のマトリクスを描き、それぞれの箱に入る要素を考えることで思考の手助けになります。自社の強みと弱みと外部環境の関係から、自社の進むべき方向を探ることに使われています。
■外部要因■
| (機会) | (脅威)
| |
■ ------|------------|-------------
内 (強み)|A |C
部 |進出ゾーン |防衛ゾーン
要 --------|------------|--------------
因 (弱み)|B |D
■ |強化ゾーン |撤退ゾーン
他にも様々な分析手法がありますが、要するに頭の中でなんとなく考えるだけでなく、図や表に書き出してみることが思考を纏めるポイントになります。箇条書きでも構いません。まず、書き出してみましょう。
小規模企業の賃金制度、管理職研修を得意としています。
文責 特定社会保険労務士 西村 聡
もっと見る :http://www.nishimura-roumu.com
16年04月01日
幹部は「考える力(ロジカルシンキング)」を鍛えよう その2
~仕事力とは、行動力×思考力+人間関係力だ~
●幹部は「考える力(ロジカルシンキング)」を鍛えよう その2(H28.4月号)
今回は3月号の続きです。前回は思考方法の基本に、
1 発見 -----問題意識を持つ、仮説を立てる、興味関心を抱く
↓
2 分析 -----まず紙に書き出してみる、数値化する、分類してみる
↓
3 表現 -----目的をハッキリさせて(売上を2倍等)見える化する
の順で考えて行くと思考が纏まりやすいと申しました。そして二つ目の「分析」するための手法として、「ポジショニング分析」と「ロジックツリー」と言う考え方をご紹介しました。今回はその続きとして、更に思考を手助けするツールをいくつかご紹介したいと思います。
2-3.3C分析
マーケティング戦略として使える基本軸で、顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の三つのCをとって、「3C」と呼ばれています。命題に対して、この三つの切り口で考えてゆくもので、前回ご紹介したロジックツリーと併用すると使い勝手が良いです。例えば「商品Aの販売戦略を考える」という命題があったときに、第二層にこの3Cを入れて、分解してゆくのです。顧客の視点に立った思考に使える手法です。
(第二層)
|-----顧客---------------・顧客ニーズはどこにあるか
| ・市場の成長株かどうか
| ・
|
|
|
|
商品Aの販売戦略------------------競合----------------・各社の戦略の違いは
| ・競合商品の強みは
| ・
|
|
|
|
|
-----自社 ----------------・販売体制に問題はないか |
・ブランドイメージはどうか など
2-4.4P分析
これもマーケティングで使用する代表的なツールです。4Pとは、商品(Product)、価格(Price)、流通・販売チャンネル(Place)、宣伝・販促(Promotion)のことです。市場分析を行うときに、以下のマトリクスで考えると整理がしやすいと思います。自社の戦略立案に使える手法です。
| 自社 | 競合A社 | 競合B社 | 競合C社
----------------------------------|----------|------------|------------|-------------
商品(Product) | | | |
----------------------------------|----------|------------|------------|-------------
価格(Price) | | | | ←各マスごとに、要素を書き出してみる
----------------------------------|----------|------------|------------|-------------
流通・販売チャンネル(Place) | | | |
----------------------------------|----------|------------|------------|-------------
宣伝・販促(Promotion) | | | |
各マスごとに要素を書き出してゆきます。例えば、自社の商品の特性は何か?価格はどうか?それに対して競合他社の商品特性は何か、価格は?といった具合です。
2-5.PPM分析
これも広い意味ではマーケティングで使用しますが、経営資源をどの分野に投入すべきかを考えるために使いやすいツールです。これは以下のように縦軸に「市場成長性」、横軸に「マーケットシェア」を持ってきて分析してゆきます。Dに入るものは捨てるべき資源、AまたはBは投資する資源となります。
「市場成長性」 高
↑
C問題児(競争激化)| A花形(成長期待)
|
|
低 --------------------|-----------------------→「マーケットシェア」高
|
D負け犬(撤退) | B金のなる木(成熟利益)
|
|
低
2-6.クロスSWOT分析
これも多くのビジネス書で紹介されている分析ツールの一つです。以下のマトリクスを描き、それぞれの箱に入る要素を考えることで思考の手助けになります。自社の強みと弱みと外部環境の関係から、自社の進むべき方向を探ることに使われています。
■外部要因■
| (機会) | (脅威)
| |
■ ------|------------|-------------
内 (強み)|A |C
部 |進出ゾーン |防衛ゾーン
要 --------|------------|--------------
因 (弱み)|B |D
■ |強化ゾーン |撤退ゾーン
他にも様々な分析手法がありますが、要するに頭の中でなんとなく考えるだけでなく、図や表に書き出してみることが思考を纏めるポイントになります。箇条書きでも構いません。まず、書き出してみましょう。
小規模企業の賃金制度、管理職研修を得意としています。
文責 特定社会保険労務士 西村 聡
もっと見る :http://www.nishimura-roumu.com
●幹部は「考える力(ロジカルシンキング)」を鍛えよう その2(H28.4月号)
今回は3月号の続きです。前回は思考方法の基本に、
1 発見 -----問題意識を持つ、仮説を立てる、興味関心を抱く
↓
2 分析 -----まず紙に書き出してみる、数値化する、分類してみる
↓
3 表現 -----目的をハッキリさせて(売上を2倍等)見える化する
の順で考えて行くと思考が纏まりやすいと申しました。そして二つ目の「分析」するための手法として、「ポジショニング分析」と「ロジックツリー」と言う考え方をご紹介しました。今回はその続きとして、更に思考を手助けするツールをいくつかご紹介したいと思います。
2-3.3C分析
マーケティング戦略として使える基本軸で、顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の三つのCをとって、「3C」と呼ばれています。命題に対して、この三つの切り口で考えてゆくもので、前回ご紹介したロジックツリーと併用すると使い勝手が良いです。例えば「商品Aの販売戦略を考える」という命題があったときに、第二層にこの3Cを入れて、分解してゆくのです。顧客の視点に立った思考に使える手法です。
(第二層)
|-----顧客---------------・顧客ニーズはどこにあるか
| ・市場の成長株かどうか
| ・
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|
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商品Aの販売戦略------------------競合----------------・各社の戦略の違いは
| ・競合商品の強みは
| ・
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|
|
-----自社 ----------------・販売体制に問題はないか |
・ブランドイメージはどうか など
2-4.4P分析
これもマーケティングで使用する代表的なツールです。4Pとは、商品(Product)、価格(Price)、流通・販売チャンネル(Place)、宣伝・販促(Promotion)のことです。市場分析を行うときに、以下のマトリクスで考えると整理がしやすいと思います。自社の戦略立案に使える手法です。
| 自社 | 競合A社 | 競合B社 | 競合C社
----------------------------------|----------|------------|------------|-------------
商品(Product) | | | |
----------------------------------|----------|------------|------------|-------------
価格(Price) | | | | ←各マスごとに、要素を書き出してみる
----------------------------------|----------|------------|------------|-------------
流通・販売チャンネル(Place) | | | |
----------------------------------|----------|------------|------------|-------------
宣伝・販促(Promotion) | | | |
各マスごとに要素を書き出してゆきます。例えば、自社の商品の特性は何か?価格はどうか?それに対して競合他社の商品特性は何か、価格は?といった具合です。
2-5.PPM分析
これも広い意味ではマーケティングで使用しますが、経営資源をどの分野に投入すべきかを考えるために使いやすいツールです。これは以下のように縦軸に「市場成長性」、横軸に「マーケットシェア」を持ってきて分析してゆきます。Dに入るものは捨てるべき資源、AまたはBは投資する資源となります。
「市場成長性」 高
↑
C問題児(競争激化)| A花形(成長期待)
|
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低 --------------------|-----------------------→「マーケットシェア」高
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D負け犬(撤退) | B金のなる木(成熟利益)
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低
2-6.クロスSWOT分析
これも多くのビジネス書で紹介されている分析ツールの一つです。以下のマトリクスを描き、それぞれの箱に入る要素を考えることで思考の手助けになります。自社の強みと弱みと外部環境の関係から、自社の進むべき方向を探ることに使われています。
■外部要因■
| (機会) | (脅威)
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■ ------|------------|-------------
内 (強み)|A |C
部 |進出ゾーン |防衛ゾーン
要 --------|------------|--------------
因 (弱み)|B |D
■ |強化ゾーン |撤退ゾーン
他にも様々な分析手法がありますが、要するに頭の中でなんとなく考えるだけでなく、図や表に書き出してみることが思考を纏めるポイントになります。箇条書きでも構いません。まず、書き出してみましょう。
小規模企業の賃金制度、管理職研修を得意としています。
文責 特定社会保険労務士 西村 聡
もっと見る :http://www.nishimura-roumu.com