2009年10月ギリシャで政権交代が起きた。新政権は、国家の財政赤字が従来の公表額より遥かに大きいことを発表。前政権のずさんな統計処理、財政赤字の粉飾疑惑が表面化した。政府は公務員の給与引き下げなどを柱とする財政再建策を発表したが、格付け会社はギリシャ国債を格下げした。その信用不安は巨額の財政赤字を抱えるポルトガルやスペインなどにも波及し国債は急落、懸念は欧州全体へ広がりユーロ安も進んだ。