動線を考えて計画をする。この言葉を良く聞きますね。
皆さんもご存知だと思います。人の動きを考えて計画をする。
この考えの元になったのは1916年に三角錫子が提案した「動作経済」
と言う家事労働のムダを省く考え方です。

その頃はガスの普及もそれ程でなく、冷蔵庫などは無いし、今のように
流しの横にガス台も無い状態でした。女性の家事労働は大変な物だった
のです。ましてや現在のように夫が食事の手伝いをするなど殆ど無かっ
た時代です。

そこで女性の地位向上も合わせて動線を短くする考えを示したと言う事
です。現在では設計の要望の1つに動線を短くして欲しい、と言われる
程に動線という言葉が身近になりました。