経営計画書を策定して、企業経営を科学的に行っている中小企業は少ないと思われます。

 その理由は「先のことはわからない」という感覚を持っている経営者が非常に多いからだと思います。(実際に、そのようなことも聞いています。)

 しかしながら、各事業年度内で必要な固定費や借入金返済の金額等は容易に計算できるのであり、それらの必要資金を粗利益等で捻出しなければ資金繰りは回りません。

 一方、各業界共に営業予測を立てることは非常に不透明であり、今後の経済情勢の変化なども経営環境に与える影響が大きいことなどから、結果的に経営計画の根幹であるマーケティング戦略を明確にすることが困難です。

 本来、企業経営は経営環境の予測をもとにして、企業のあるべき姿を構築する為に、対象顧客に向かって同業他社に勝ちうる差別化戦略を実行しなければなりません。

 『経営計画は将来を予測することではなく、お客様に対する経営者の思いを実現する為の決断を表すものです。』

 そういう意味において、経営計画は経営者自身にとって、自分発見の為の地図であり、自分を信じてくれる多くの人々に安心を提供してくれるものなのです。

 「経営計画は必要か?」・・・・・この質問に対する答えは、経営者自身が出すべき課題です。

 経営計画を作ることは、経営者の意思決定を自分自身に明確にし、自分の甘えや怠け心を諌めてくれるものではないでしょうか?

 また、経営者を信頼し、付いてきてくれる社員たちに夢を与え、取引業者の皆さんに安心感を提供し、ひいては世の中全体にその企業価値を知らしめるために極めて重要なものとなるでしょう。
文責:経営コンサルティング事業部


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